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2023年8月23日 (水)

慶應優勝の意味

 夏の甲子園は,陸の王者慶應が優勝しました。おめでとうございます。選手が坊主頭でないところがいいですね。やっぱり髪があったほうが格好いいです。清原の息子も代打で出てきて盛り上がりました。連覇をめざす仙台育英は強いチームでした(春は,準優勝した報徳学園に負けています)が,春の選抜で対戦して負けた雪辱に燃える慶應の勢いのほうが上回ったのでしょう。慶應の途中から出てきた背番号1の小宅投手は,きゃしゃな感じがしましたが,実に見事に内角攻めをしていて,強力打線を抑え込みました。技術が力に勝ったという感じでしょうか。
  ところでアメリカでは,野球(baseball)は,日本ほどは人気がなく,アメフト(American football)やバスケット(basket ball)のほうが人気があるそうです。NBA playerの八村塁や渡邊雄太は,アメリカの基準からすれば,もっと日本で人気があってもよいはずなのでしょうが,日本では,大谷翔平のほうが圧倒的な人気なのは面白いですね。
 日本では,スポーツがよくできる若者が高校野球をして,プロ野球選手になるのですが,野球がこれだけ人気がある国は珍しいでしょう。イタリアでもプロリーグがありますが,サッカーとは比べものになりません。欧州では,どこも同じようなものではないでしょうか。
 それだけでなく,日本の高校野球は,たんなるスポーツの力を発揮する場にとどまらない独特なものがあります。丸刈り,礼儀正しさ,リハーサルまでして実施する開会式(プラドカードガールは,市立西宮高校の女子だけ),選手宣誓,ボランティアの審判の絶対的な権威,負けたときに土を持って帰る習慣,校歌斉唱(校歌は曲調が似ているものが多いですね。ラップのような校歌があれば面白いですが)のような,見方によっては異様な決まり事が多く,そのワンパターンさが妙な安心感を与え(コロナ禍で中止されると不満をもつ人が多かったようです),郷土愛もあいまって,夏の風物詩になっているのでしょう。
 礼儀正しいのはいいのですが,やはり丸刈りはやめたほうがいいですし,開会式のリハーサルもやめ(疲労軽減のため),選手宣誓もやめて,プラカードガールも廃止はどうですかね(今年から男子も応募可能となったようですが)。どうしても開会式をやりたければ,オリンピックのように選手がプラカードをもって入場行進すればいいのです。一方で新たにやったほうがよいのは,VARの導入です。
 なぜ改革が必要と思うかというと,高校野球は,日本人のメンタリティに多くの,どちらかというと負の影響を与えている可能性があると思うからです。高校野球的なノリが,職場などに持ち込まれて,体育会系のブラック企業が出てきたりもするわけです。監督や先輩は絶対,審判には文句を言わない,服装は言われたとおりにする(丸刈りの強制あるいは事実上の強制と同じ感じ),精神論が幅を利かす,男尊女卑といった特徴が濃厚な高校野球が変わっていけば,日本社会も変わるのではないかと思っています。そういう意味でも,丸刈りではない慶應が優勝したことはよかったです。

 

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