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2023年8月10日 (木)

岡田采配

 夏の高校野球は,兵庫県代表の社高校は初戦敗退でした。相手の日大三高の投手がすごかったです。もう少しなんとかなるかと思いましたが,完敗でした。兵庫県予選の突破は大変なのですが,全国のレベルは高いですね。
 プロ野球は阪神は快調です。巨人をスイープして,7連勝です。アレに向かってまっしぐらです。甲子園から離れるので,死のロードと言われてきましたが,暑い甲子園よりも,東京ドームやナゴヤドーム(バンテリンドーム)で試合をするほうがよいようです。ところで,昨日の巨人戦は,少し感動しました。延長11回までやって,5対2で勝ったのですが,7回に1点リードしたところで,ノイジーの代走で入り,そのままレフトの守備についていた島田海吏が,平凡なレフトフライを追いかけすぎて,近本と交錯して落球してしまい,そのあとに中田翔に逆転のツーランを打たれてしまいました。完全に負けゲームの雰囲気でしたが,小兵の中野がまさかのホームランで同点としました。その後も,島田はチャンスに2回打席が回ってきますが三振とショートゴロで汚名挽回できず,さらに梅野のセンター前ヒットのとき,やむを得なかったかもしれませんが,2塁にいた島田が3塁でアウトになってしまい,梅野は,打点はついたのですが,ヒットを1本を損してしまうなど,島田にとってはほんとうに悪い日でした。あとで号泣したそうです。負けていれば,どれだけたたかれていたかと思うと,ほんとうによかったです(新婚の奥さんも安心したでしょう)。それでも,試合は勝ち,岡田監督からはお咎めなしということでした。岡田監督の温情でしょう。打率が2割に達しない野手で,守備・代走要員で1軍に置いているのに,肝心のところでエラーをしたら,即刻,交替になっても仕方がないし,その後もチャンスに打てないとなると,2軍直行を命じられてもおかしくありませんでした。しかし,岡田監督は,信じて使った選手は,徹底的に信じるということなのでしょう。ミスは誰にでもあるものだし,試合に勝ったからよし,というような,ある意味で甘すぎる対応ですが,島田を今後も必要な選手だと考えるから,ここで交替させたり,2軍に行かせたりすると,もう戦力として使えなくなるという不安をもったのでしょう。阪神の代走陣は,島田,熊谷,植田というすぐれた選手がいます。なかでも島田は打席に立たせてもらうことが多く,監督の期待が感じられます。
 他の選手も,岡田監督の島田への扱いをみているでしょう。思い切ったプレーで失敗しても許してくれる監督だとわかると,力を発揮しやすくなるでしょう。監督がいやがるのは怠慢プレイであり,投手であれば四球です。逆に,打てなくても四球を選んでいれば評価されます。バント失敗やエラーにも比較的寛大です。誰でもエラーはするということであり,その他のところで貢献してくれたらよいのです。しかも,それは一試合だけの話ではなく,いつかまた別の試合で貢献してくれればよいとみているのでしょう。目標はアレであり,目先の1勝にはこだわっていません。
 限られた人材を,いかにしてモチベーションを損なわないようにして,フルに能力を発揮してもらうか。甘やかすことは危険ですが,アレという明確な目的があるなかでは,選手の意識が良い方向に一致しているので,あまり余計なことをしなくてよいのでしょう。企業の人事戦略にも参考になることかもしれません。

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