ゴッホ
神戸の兵庫県立美術館にゴッホ・アライブ展が来ていたので,みてきました。10代のころ,小林秀雄の『ゴッホの手紙』(新潮文庫)を読んだことがありますが,とりあえず小林秀雄のものは読んでおくべきという程度の気持ちで読んだだけなので,あまり記憶には残っていません。彼を資金的に助けていた弟のテオ(Theo)に送った大量のゴッホ(Vincent van Gogh)の手紙は,絵以外でも有名です。
小林秀雄が心打たれたとする「烏のいる麦畑」は,私には何とも言えない不気味な絵に思えますが,今回,デジタル画面で映されると,不思議な感覚にとり囲まれました。できれば少人数でゆっくり味わいたい感じでしたが,多くの人がいたので,ちょっと落ち着かなくて,残念ながら早々に退散しました。
ゴッホは37歳で自殺した狂気の天才と言われています。ゴッホといえば,黄色が印象的な画家です。会場では,ひまわり部屋もありましたが,ちょっと黄色はもうたくさんという気分になってきました。個人的には,「ローヌ川の星月夜」や「夜のカフェテラス」のような絵のほうが好きです。
これからは,絵画も,五感で楽しむようになるのでしょう。「没入型アート」は面白いですが,他人がいれば没入しにくい気がするので,自宅でVRゴーグルを使って一人で鑑賞できるといいですね。
« 少子化対策と時間主権 | トップページ | 情 »
「つぶやき」カテゴリの記事
- Digital divide(2023.09.23)
- 仕事と幸福(2023.09.20)
- 遅い夏休み(2023.09.17)
- 相次ぐ水難事故に思う(2023.08.28)
- スコール(2023.08.27)