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2023年6月22日 (木)

 今日は朝から雨が降っていましたが,今年の梅雨はわりと晴れの日が多く,暑い日が続いているような気がします。空梅雨でしょうかね。
 ところで,最近は夜眠る前に少しYouTubeの動画をみることが習慣になっていて,適当にいろんな動画をみています。昨日紹介した羽生さんと成田さんの対談もそうですし,とくに脈絡なく視聴しているのですが,ただYouTube の方が勝手にレコメンドしてくるので,それにしたがってみることもあります。ということで,先日たまたま見ていたのが,日本に住むアメリカ人同士が,なぜアメリカ人は傘をささないのかを,英語で対談している動画です。いまさら英語の勉強をする必要もないのですが,英語の勉強というよりも話している内容が面白かったのでついついみてしまいました。要するに,彼らは傘をさしたら負けという変なプライドがあるようです。それに傘を持っていてもなくしてしまうことが多いということも言っていました。どうせなくすなら,もったいないから持たないようにしようということでしょうか。
 私がかつてイタリアに留学した30年前,日本から持っていった折り畳み傘をみて,驚かれたことがありました。イタリア語でombrellinoと言われて,いかにも日本人っぽいねというような視線を送られた記憶があります。イタリアでは,こういうものをもつのは女性なのです。そういえば,扇子についても同様です。扇子を使うのは,女性だけなのです。私が扇子で涼んでいるのは,きわめて奇異に思えたようです。ただし向こうの女性の使っている扇子は,大きなもので,色もデザインも派手であり,私が使っていた将棋の棋士が使うような小さな扇子ではありません。どうも傘や扇子のような小物で,雨や暑さの対策をしているのは,神経質すぎて男っぽくないということのようです。いまも同じでしょうか。それじゃ,イタリア人は雨のときにどうしていたかというと,雨宿りをするか,上着を頭に被るとか,そういう対応をするようです。
 私は外出をするときも基本的には手ぶらで,スマホだけ持ち歩きますが,冬はジャケットやコートに入れており,夏にそれができない場合には,セカンドバッグに老眼鏡と一緒に入れています。それでも天気予報で雨の予報があれば,小さく軽い折りたたみ傘(雨が強ければまったく機能しないもの)をセカンドバッグに入れ,セカンドバッグを持たないときも,傘だけは手持ちにしています。雨に濡れるのが嫌だからです。そもそも日本では,傘がなく雨に濡れて歩いていると,通行人からかわいそうな人のような目で見られるので,その視線こそ嫌です。これは要するに,傘をさすことが敗北ではなく,傘が必要なときに持っていないことが敗北ということなのかもしれません。上記の動画では,アメリカ人も日本に住んでいるとやっぱり傘をもつようになったと言っていましたので,結局のところ傘をもつかもたないかは雨が多い国に住んでいるかどうか,それによって人々において傘をもつ習慣が生まれたかどうかという違いに起因しているのかもしれません。
 そもそも傘の歴史は日傘から始まっていて,雨傘は歴史的には古いものではないようです。雨が降ったら外に出なくていいということです。晴耕雨読です。それにテレワークなら,傘は不要です。そういえば,もう何年も傘を買ったことがないですね。

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