大雨警報下の授業
今日は台風一過の晴天です。昨日は,台風は直撃しなかったのですが,大雨警報が出ていて大荒れでした。それでも大学は,列車の運休がなく,暴風警報でなければ休講にならないということで,仕方なく授業をすることになってしまいました。今学期の学部の講義はオンデマンドも組み入れているので,オンデマンドでもやれそうなものですが,金曜は対面型授業の日となっていて,勝手にオンデマンドに変えてはいけないと言われているのです。でも,学生にとっても,教師である私にとっても,こんな日に危険を冒して大学に行って授業をしたり,受けたりしなければならないというのは困ったものです。誰のための対面型授業でしょうね。職員については帰宅が難しくなる場合には,帰宅してもよいという通知が出ていましたが,授業を行う教員は,休講措置が命じられないかぎり帰れないですよね。結局,学生はほんのわずかして来ておらず,無理して対面型授業をする意味があったのか甚だ疑問です。
根本的には,オンデマンドなどの遠隔授業を例外とする姿勢に問題があるのです。現在,遠隔授業は,60単位という上限が設定されていて,そのうえで,当該授業が,面接(対面型)授業に相当する教育効果を有すると認められる遠隔授業の時間数が半数以下であれば,面接(対面型)授業の科目として扱ってよいということになっています。つまり,オンデマンド授業が半数以下であれば,当該科目は遠隔授業にはならず,学生の60単位の上限に算入されないということです。だから私は遠隔授業に該当しない範囲で,教育効果があるとものとしてオンデマンド授業を組み入れているのです。ただ,こういう縛りがあるために,休講が正面から認められているとき以外の気象上の理由でオンデマンドに切り替えることができないのか,ということを確認するために事務に問い合わせたのですが,ルール通りやってください(大雨警報だけなら対面型授業)ということでした。事務の人に聞けば,上記のように答えざるを得ないのでしょう。何か知恵がないかなと期待してしまったのですが,ダメでした。昔は,事務の方は,いろいろ知恵を出してくれていたので,ついつい問い合わせてしまうのですが,いまは事務の方もルールにかなり縛られていて,というか本部の力,それは文科省の力ということですが,それが強くなっていて,柔軟性がなくなってきているような気がします。
ともかく,職員でも帰ってよいというような気象状況のときに,学生が来るわけがないのであり,そういうときは教員の自主判断でオンデマンドに切り替えるということは認めてほしいです。自主判断に任せるのは危険ということであれば,ルールを変えて,昨日のように大雨警報が出ている場合(洪水警報まで出ていましたし,「高齢者等避難」のアラートもスマホに来ていました)には休講にするか,オンデマンドに切り替えるということを正面から定めてほしいものです。教員は一従業員にすぎないので,たぶんいくら言っても届かない要望なのですが。
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