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2023年5月 5日 (金)

こどもの日に思う

 子どもの日ですが,あまり鯉のぼりはみなくなったような気がしますね。童謡の「こいのぼり」には,大きい真鯉のお父さんと小さい緋鯉の子どもたちしか出てこず,お母さん鯉は登場しません。お母さん(女性)が露骨に疎外されている感じがします。鯉のぼりという風習自体,男の子の成長だけを祝うという点で,いまの時代には合わなくなっているのでしょうか(でも,ひな祭りのほうは,まだ衰えていないような気がしますが)。
 ところで,今朝の日本経済新聞の社説「子どもの声を聞ける社会に」では,「少子化対策はもちろん大切だが、子どもがすくすくと育っていける環境づくりも車の両輪として急がなければならない」と書かれていました。政府の司令塔となる,こども家庭庁は,まず子どもの性被害対策に取り組むそうです。子どもの性被害は最も卑劣なことの一つですが,後を絶ちません。異常者が一定数いるのは確かなのでしょう。日本で最も有名な芸能事務所における少年タレントの性被害はずっと昔から言われていることですが,多くのメディアはあえて報道しなかったという点で共犯だという意見もあります。メディアは,この件については,しっかり事実を明らかにしてほしいですし,親たちは男同士だから安心なんてことはないということを知っておかなければなりません。
 この他,子どもの公園での事故も後を絶ちません。大人の私生活の監視は問題がありますが,子どもについては,徹底した監視をデジタル技術を使ってやってもよいでしょう。公園だけでなく,保育施設,幼稚園,小学校なども,監視カメラで「ガラス張り」にしてよいのではないかと思っています(ただし,労働法的には,労働者の監視ということにもなるので,その点の問題は解決しなければなりません)。こども家庭庁とデジタル庁とが協力して何ができるかを考えてもらいたいです。
 第4次産業革命は,既存の産業とデジタル技術が融合して○○テックという領域を次々と生み出してきました。子どもに関する政策は多岐にわたりますが,そのどれにおいても従来の施策とデジタル技術との融合をめざすことを,まず第一に考えてもらいたいです。

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