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2023年5月29日 (月)

いよいよXデー

 昨日の叡王戦は,藤井聡太叡王(竜王・六冠)が,挑戦者の菅井竜也八段との間で,二度の千日手という激戦の末,勝利をおさめて,防衛となりました。これで六冠を維持したことになります。一方,その少し前に行なわれた将棋名人戦の第4局は,挑戦者の藤井聡太竜王(六冠)が,69手という短手数で渡辺明名人を破り31敗となり,いよいよ史上最年少名人に王手となりました。これから渡辺名人が3連勝で逆転防衛することはきわめて困難でしょう。谷川浩司十七世名人の名人最年少記録は風前の灯火になりました。さらに叡王の防衛により,史上最年少の七冠の同時達成も王手となりました。
 名人戦は,渡辺名人が第3局での手堅い勝利から挽回していくのかなと思っていましたが,まったくそうはなりませんでした。藤井竜王は敗戦をずるずるひきずることがない強靭な精神力をもっていて,前の敗戦はなかったかのように,充実した指しぶりでした。投了にはちょっと早すぎるような局面でしたが,名人は戦意を喪失していたのでしょう。名人を踏み潰すような勝利でした。
 叡王戦のほうは,相穴熊の戦いでしたが,あっというまに後手の堅陣が崩され即詰みに討ち取られたという衝撃的な結末でした。振り飛車の未来を打ち砕くような勝ち方でした。でも,この日の二度目の千日手となった対局は,菅井八段も十分に指せる状況だったので,千日手を打開して攻めることができなかったかなという気がします。
 いよいよ531日が名人戦第5局で,結果が出るのは61日でしょう。将棋界にとって歴史的な日が徐々に近づいています。

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