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2023年5月13日 (土)

国会改革

 5月12日の日本経済新聞の「大機小機」の「国会改革,機会費用で考える」では,3つの無駄な時間があるとされています。
 1つが,「
官僚が国会対応のために費やしている時間」です。「例えば,技術的・専門的な内容については,局長クラスが答弁できるようにすればよい。さらに言えば,そもそも官僚が細かい答弁を準備しないでも議論ができるような大臣を最初から任命してほしい。」は,完全に同感です。無能な大臣が上にいたほうがよいという官僚もいるかもしれませんが,公務員のほんとうの「働き方改革」をするためには,原稿をすべて書いてあげなければ答えられないような大臣を任命してはならず,そのうえで,技術的・専門的な内容はもちろん大臣がすべて把握する必要はないので,そこだけは役人が答えるということにすればよいのです。次の内閣改造には,ぜひしっかりした大臣人事を期待したいです。無能な大臣に時間を奪われるという無駄をなくしていかなければ,優秀な人はバカバカしくなって国家公務員になろうとは思わなくなるでしょう。
 第2の無駄は「大臣の拘束時間が長いこと」です。これもそのとおりで,上記の有能な大臣を任命することに加え,大臣を無意味に国会に拘束せず,本来やるべき仕事に集中してもらえるようにすることが大切です。なお大臣になった以上,選挙対策などのために地元に頻繁に帰るということもやめてもらいたいですね。大臣在任中は国の仕事に集中すべきです。
 第3の「国会審議優先のため,外交的な成果が得られにくい場合がある」というのも,先般の林外務大臣のケースをみれば深刻な問題です。このケースでは,たいした案件もないのに国会に拘束され,インドでの重要な国際会議に出られないという事態が起きてしまいました。優先順位をきちんと付けられない国会”村”の住民の発想にはあきれかえります。Bidenがアメリカの国内事情でG7に来れないかもしれないということを聞いて,ようやく日本政府は自分たちがインド政府にやったことの意味に気づいたことでしょう。

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