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2023年5月11日 (木)

鉄腕アトムの国

 政府がAI戦略会議を,東大の松尾豊さんを座長にして立ち上げるということで,とてもよいことだと思います。AIの可能性とリスクをにらみながら,よいルール作りをしてもらえればと思います。労働法の分野でも,ChatGPTなどの生成AIの登場は,新たな議論状況をもたらすと思います。松尾さんとは,56年前に,霞が関のAI関係の複数の会で一緒になったことがあります(むこうは私のことを覚えていないでしょうが)。当時からこの分野の第一人者ですが,いよいよ政府の司令塔になるということで期待大です。私が『AI時代の働き方と法』(弘文堂)を執筆したときには,松尾さんの『人工知能は人間を超えるか―ディープラーニングの先にあるもの』(2015年,角川選書)を大いに参照しました。
 昨日は,首相が,AIの専門家を集めて車座会議を開いたようですが,そこに出席していた安野貴博さんが,ターミネータのイメージでAIやロボットを語る海外とドラエもんのイメージをもつ日本との違いに言及していて面白かったです。ドラエもんというところに年齢が出ていて,私たちの世代はまずは鉄腕アトムとなるでしょう。どっちにしても,ロボットやAIに対して肯定的なイメージをもつ者が多い日本人は,世界でも珍しいのかもしれません。もちろん,AIやロボットにはメリットもデメリットもあるのですが,人型ロボットに親近感をもち,心理的なバリアが低いところが日本人の特徴です。ただそれは,日本人がそもそもそうだということではなく,手塚治虫という偉大なアニメ作家のおかげなのだと思います。

 

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