人工ダイヤモンド
人工ダイヤモンド(lab grown diamonds)が,天然ものよりかなり安い価格で販売されているというニュースをみました。ダイヤモンドは環境破壊や紛争の源になるので,工場で製造できるのなら,そのほうがよいでしょう。この話を聞き,Di Caprio主演の映画「Blood Diamond」を思い出しました。かなり前に観たので記憶はやや怪しいのですが……,シエラレオネ(Sierra Leone)の内戦のなかで,反政府軍に捕まった主人公の黒人が,ダイヤモンドの強制採掘場で働かされているとき,高価なピンクダイヤモンドを発見しましたが,政府軍から襲撃を受けるなか,それを奪われないように埋めて隠しました。その後,Di Caprioが演じるダイヤモンドの密売人(武器を調達して,その代金としてダイヤを受け取る)が,この情報を聞きつけて,彼に接近し,その場所を二人で探そうとします(最後はDi Caprioは力尽きてしまいます)。反政府軍に息子が捕まえられて兵士にさせられてしまう話や兵器を売りつけてボロ儲けする白人と白人に迎合する黒人が登場するなど,考えさせられることが多い映画でした。いまスーダン(Sudan)で内戦が繰り広げられています。民主化が実現するまでのやむを得ない犠牲なのかもしれませんが,膨大な天然資源(スーダンの場合は金)の利権がちらつく点は,映画の話と似ている面があるかもしれません。 遠い国のことのようにも思えますが,日本になにかできることがあるのでしょうか。
« 叡王戦第2局 | トップページ | 自転車ヘルメット着用努力義務への疑問 »
「国際問題」カテゴリの記事
- イランと日本(2024.02.04)
- 気になるイエメン情勢(2024.01.15)
- 平和の追求と有事への備えを(2023.12.31)
- 中国との付き合い方(2023.09.19)
- 人工ダイヤモンド(2023.04.24)