授業開始
法科大学院の授業はもう始まっていますが,学部の講義は今日からですね。学生が大学に戻ってきた感じです。例年どおりであれば,5月には大きく減るのですが。私も明日から学部の講義が始まりますが,明日はオンデマンド型です。学生にはできるだけ通学時間を節約してもらい,その時間を別のことに充ててもらいたいですが,なかなかオンライン授業への規制が緩まず,今回も全30回の授業のうちオンラインが半数を超えてはいけないというようなことになっており,困ったものです。
ところで,ChatGPTは,いろいろ言われていますが,基本的にはこれを活用しない手はないと思っています。今朝の日本経済新聞の社説でも書かれていましたが,新しい技術については,この功罪を冷静に見極めて,メリットを活かし,デメリットをできるだけ抑えるという方向で考えていかざるをえないのです。人間の好奇心は抑えられません。
もっとも,あまりにもAIの発達速度がすごいので,ついていけず恐怖心が先立つ人が多いことは理解できないではありません。いずれにせよ,労働政策の点では,AIの発達を最大限に想定した社会を考えておく必要があるでしょう。そうなると,学校の授業も根本から変わらなければなりません。いかにしてAIを活用して,私たちの住みやすい社会をつくるかということを考えなければなりません。そこには,環境への負荷がかからないようなAI利用という視点も大切です。
法科大学院のような職業専門大学院は目的がはっきりしているのでよいのですが,学部では,これから私がやる授業が,AIとの共生という視点からほんとうに学生たちの将来に役に立つのかを自問しています。ややネガティブな自答を得てはいますが,とにもかくにも,今年度も授業が始まります。
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