朝日新聞デジタルに登場
朝日新聞デジタルで,先日の東京新聞に続いて,Googleでの労働組合の結成に関係して,取材を受けました。インタビュー記事が掲載されています。紙の媒体には掲載されませんでしたが,その分,長めに載せてもらったという感じです。もっとも,私のコメントは,労組結成に対する直接的なコメントをしたわけではなく(というのは詳しい事情がわかっているわけではないので),あくまで記者の方などからお聞きしたかぎりの情報をベースとした一般的な話をしたものです。前にも書いたように,技術革新が進むなかでは,退職勧奨やさらには解雇といったことは避けられないと考えており,労働者はそれにそなえた覚悟が必要だということです。労働組合を結成して戦うことは大切ですが,政府は,そうした自助の手段があるからといって,それに任せきりにせず,やるべきことがあると思っています。
ところで今日は,日曜日でしたが,日本司法書士会連合会の研修会があり,そこでで講演をしました。「ニューノーマルな働き方と労働者の権利擁護」という統一テーマのなかで,私は,「私たちの働き方はどう変わるか~仕事の未来と課題~」というテーマの基調講演を割り当てられました。もちろん私は,いつものようにオンライン講演ですし,会自体はハイブリッド型で,オンライン参加の人もいたようです。デジタル改革の影響という全体的な話をしたうえで,とくに主催者側の関心が高かったテレワークと副業をトピックとして取り上げました。その後のパネルディスカッションでは,雇われない働き方についてもトピックに挙げられていたので,それについても,お話をしました。司法書士の皆さんも労働問題に深い関心を寄せていることは少し意外でしたが,事前の打ち合わせの段階から熱心に私の話に耳を傾けてくださり,こちらもそれに応えられるように微力を尽くしたつもりです。
今年度の講演については,もう一つ3月24日に大きな仕事があります。神戸大学の社会システムイノベーションセンターの法と経済学セミナーで,テーマは「労働プラットフォームを働き方改革に生かせるか」です。デジタルプラットフォームの一つとしてのデジタル労働プラットフォームには,どのような特徴があるのかを多角的に検討してもらい,そこから世界中で問題となっているUber型ビジネスに切り込むための視点を何かつかもうという探索型シンポです。労働法屋は私だけですが(私以外の人のほうがよかったのですが,時期的に難しかったです),法と経済学に造詣が使い研究者に集まってもらっています。Zoomでの開催です。実務に直接に役立つような話が出てくるわけではありませんが,研究者がどんな議論をするのだろうということに関心がある方は,ぜひご参加ください。
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