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2023年1月23日 (月)

貴景勝優勝

 大相撲初場所は,芦屋出身の貴景勝が123敗で優勝しました。千秋楽は,割を崩して,若隆景との対戦ではなく,同星で優勝がかかる琴勝峰との対戦となりました(この対戦が組まれた結果,4敗力士の優勝可能性もなくなりました)。これは,貴景勝にとっては,平幕優勝を阻止しろという指令を受けたような取組であり,大変なプレッシャーとなったと思われますが,見事に勝ちました。重圧に強い力士だと思います。ただでさえ,今場所は,一人横綱の照ノ富士が休場し,かつては3人いた大関も,御嶽海と正代が相次いで陥落して,今場所の大関以上の出場は貴景勝だけとなりました。毎日,結びの一番でとる相撲であり,実際上は横綱の代役を果たしました。そのなかで,途中で連敗したものの,みごとに立ち直り,12勝というのは少し物足りませんが,よく頑張ったのではないでしょうか。先場所も12勝で,最後は阿炎に敗れたものの優勝決定戦に出ていますし,次場所こそ綱取りの場所となるでしょう(今場所も途中で連敗しなければ昇進の可能性があったかもしれませんが)。今場所は立ち会いからの圧力が十分で,動きもよく,安定した土俵でした。これまで苦手にしていた御嶽海や高安は力が落ちており(高安は今場所は休場),阿炎にも今場所勝ったことで,苦手意識が克服できるかもしれません。逸ノ城は暴行問題で力士生命の危機に直面しています。むしろ十両で14勝して優勝し,幕内復帰が決定的になった朝乃山とはほぼ互角であり,彼が復活し,来場所,大勝ちすると,貴景勝の前に立ちはだかるかもしれません。
 貴景勝は優勝して,奥さんとお子さんと一緒の写真が出ていましたね。あの北天佑の次女である奥さんはモデル出身の大変な美女であることが話題になっています。貴景勝はお母さんが美人ということでも話題になったことがありますね。北天佑は横綱間違いなしと言われながら,千代の富士時代において,ダラダラと大関を続けていたという印象があります。怪力ぶりは印象的でしたが,クンロク大関にとどまりました。相撲のタイプはまったく異なる貴景勝は,ここは一気に横綱ゲットといきたいところでしょう。押し相撲の横綱となると北勝海以来でしょうか(日馬富士も押し相撲に入りますかね)。その前は,琴櫻まで遡ることになるでしょう(その孫が,いまの小結,琴ノ若です。お父さんの初代の琴ノ若は,琴櫻の娘と結婚して,佐渡ヶ嶽部屋を継ぎ,現在は審判部の部長ですが,彼こそが貴景勝の横綱昇進にとっての最大の難関だという人もいますが,どうなるでしょうか)。

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