成人式について
昔は,小正月と成人の日は重なっていました。個人的には,小正月といってとくに何かした記憶はなく,また成人式にも参加しませんでした。いまはハッピーマンデーのため,成人の日は1月の第2月曜となったので,両者は一致しなくなりました(今年は1月9日)。しかも成人の日やその前後に行われることが多い成人式は,成年年齢が18歳に引き下げられたので(民法4条),「20歳を祝う会」などに名称変更されているようです。つまり18歳の成年になったことのお祝いではなく,20歳のお祝いを維持するということです。ちなみに,神戸に住む私たちにとって,このあたりの時期で最も重要なのは,17日の震災の日のほうです。
ところで,裁判員には18歳になると選ばれるなど,選挙権付与も含め,やはり18歳こそが,大きな境目となる年齢といえそうです。自治体が成人式のようなことを主催するのなら18歳でやったほうがよいでしょう。18歳になるにともない,公的な活動に参画し,またそれにともなう責任も発生することになるので,新たに私たちの社会を支える一員が増えたことをお祝いし,同時にその自覚をもってもらうけじめの場として成人式を実施するのなら,公費を使って挙行するのに意味があると思います。単なる同窓会的な成人式も多いですが,そういうものなら公費を使うべきではないでしょう。成人式は,やるのなら18歳でやるべきでしょうね。もっとも成年を引き下げたことが適切であったかは,また別の問題です。この点については,私はかつては批判的で,むしろ引き上げたほうがよいのではと思っていたくらいですが,最近の若者はしっかりしている人が多いような印象があるので,18歳でもよいかなと考えを改めつつあります。
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