授業開始
本日から授業が始まりました。大学に行くのも,新年はじめてであり(前日の会議はオンライン参加でした),そこにも年賀状が届いていました。個別にお返事はしておりませんが,どうもありがとうございました。最近は大学に届く年賀状もかなり減ってきており,それは私の人脈が縮小しているからかもしれませんが,年賀状じまいをしている人が,私の周りでも増えているからかもしれませんね。
私の場合は,著書を送ったり,送られたりする関係が,年賀状に代わる近況報告のようなものです。人それぞれのやり方があってよいのだと思います。ただ,これだと毎年ということにはならない可能性が高いです。そこで,年賀状を,WEBにアップして,親しい人にURLを送って近況を報告するというようなことをやっている人もいるので,私も導入しようかなと考えています。
そういえば,今年は初めて甥と姪にPayPayでお年玉を送りました。まだ未成年なので親(私の妹)のアカウントに送りました。彼ら・彼女らが成人するまでは,この方式にしようかなと思っています。電子マネーの活用は,初詣のお賽銭においても,今後は広がっていくのではないかと思います。そもそも財布を持ち歩かない人が増えているので,お賽銭のためだけに財布をもっていくことはしないのではないでしょうか。スリにあう危険もありますし。
私の場合,近所で現金が必要となるのは,パン屋さんだけです。いつもレジで時間がかかるので(パンを扱っている人が,いちいち手袋をはめてお金を扱うというようなことをしているので,時間がかかるのです),電子決済を導入したほうがよいのではと余計なことを言ったのですが,「そういうことは考えていません」とにべもない返事でした。良い店なのですが,将来性は厳しいかもしれません。
ところで,今日は,学生が自動運転者の事故があった場合の法的責任はどうあるべきかというテーマで報告してくれました。現時点では実用化はレベル3までですが,レベル4となると状況はがらりと変わり無人運転の世界に入っていきます。レベル4やレベル5となると,運転の主体はAIとなるため,事故の際に誰が責任を負うのかが大きな問題となります。学生は,現行法の状況を確認したうえで,製造者と利用者が責任をシェアできるような保険システムを構築すればどうかという提案していました。自動運転はそれに固有の問題もありますが,それにとどまらず,AIと共生する社会をどうデザインするかということを考えるうえでの格好の素材でもあります。授業は,報告の内容よりも,仮説と検証と結論という報告の形式を練習することを目的とするものなのですが,今回のテーマは,形式の練習をするだけではもったいない深い内容をもつものでした。
« 小塩さんの論考に学ぼう | トップページ | 感染症と向き合う »
「デジタル技術」カテゴリの記事
- Chat GPTのインパクト(2023.03.13)
- ChatGPTに思う(2023.02.08)
- 戸籍のデジタル化(2023.02.01)
- 賃金格差の懸念と教育の重要性(2023.01.24)
- 授業開始(2023.01.06)