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2023年1月 4日 (水)

Withコロナ

  今年はコロナとどう向き合うことになるのでしょうかね。マスクは着用するけれど,それほど恐れないで生活することになるのでしょうか。周りをみれば,「密集」は事実上解禁されていて,あとは個人の自覚ということになっているようです。
 振り返れば,当初は,「集団免疫」戦略を唱える人もいて,社会のなかで免疫をもつ人が多数になれば感染は収まるという意見もありました。イギリスも最初はその戦略でいきましたが,結局,集団免疫を獲得するまでに多くの犠牲者が出るので,社会的に受け入れられずに,行動制限という戦略に転換せざるを得ませんでした。ただ行動制限は,これを徹底すると中国のように国民から反発が出るし,半端にやると効果がそれほどでないままダラダラと続いてしまい,それはそれで国民から反発が出るので,政府は難しい判断が求められます。
 一方,医学的な対策は,ワクチンによる予防と薬による治療です。後者は現状において,どうなっているかよくわかりませんが,ワクチンはそれなりに効果はありそうです。
 またリスクのある行動をする際には検査を受けて、その結果をみてからというのが定着していると思いますが,そこで気になるのは検査結果の信憑性です。医学には感度と特異度という難しい言葉がありますが,感度は,感染者のうち,実際に陽性反応が出る人の割合で,特異度は逆に感染していない人のうち,実際に陰性反応が出る人の割合です。どちらも偽陽性,偽陰性がいるので,100%にはなりません。感度や特異度はPCR検査のほうが,抗原検査よりも高いとされているようです。
 感度の高い検査であれば,陽性の人を(余分に)識別できてしまう検査といえるので,それでも陰性反応が出れば感染していないと考えてよいのでしょう。また特異度が高い検査であれば,逆に陰性の人を(余分に)識別できてしまう検査といえるので,それでも陽性反応が出れば感染していると考えてよいのでしょう。PCR検査の感度は7割ほどで,特異度は99パーセントくらいであるという情報をみたことがありますが,ほんとうのところはよくわかりません(みなさんも各人で確認してください)。

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