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2022年11月17日 (木)

棋戦情報

 藤井聡太竜王(五冠)は,挑戦者の広瀬章人八段に勝ち,1敗後,3連勝で,防衛まであと1勝となりました。A級順位戦でも,藤井竜王は広瀬八段に勝って,豊島将之九段と並んで4勝1敗でトップを走ります。竜王・名人に向けての期待が高まります。広瀬八段は,藤井竜王相手に完敗続きで、竜王復位も名人戦挑戦も厳しくなりました。
 王将戦は,羽生善治九段が5連勝で,プレーオフ以上の進出を確定させました。豊島九段は4勝1敗で追っており,次の羽生戦に勝てば5勝1敗となり,引き続き羽生九段とプレーオフで戦います。羽生九段が勝てば藤井王将(五冠)への挑戦が決まります。リーグでは,渡辺明名人(二冠)が1勝5敗と不調で,早々にリーグ陥落が決まりました。これは意外な結果です。若手の服部慎一郎五段も陥落が決まっており,あとは2勝3敗で並ぶ糸谷哲郎八段と近藤誠也七段の最終局で負けたほうが陥落となります。永瀬拓矢王座は残留を決めています。
 羽生九段は,棋王戦では決勝まで勝ち上がっていましたが,あのマスク事件の佐藤天彦九段に敗れました。棋王戦はベスト4以上は変わったシステムで,準決勝や決勝で1回負けても敗者復活があります。そこからは2敗したところで敗退というシステムです。佐藤九段は挑戦者決定戦に進出を決め,あと1勝すれば(2連敗しなければ)渡辺棋王(名人)への挑戦が決まります。佐藤九段に準決勝で負けていた藤井竜王(五冠)は,同じく準決勝で羽生九段に敗れていた伊藤匠五段と戦い,その勝者が挑戦者決定戦への進出をかけて羽生九段と戦うことになります。藤井竜王と伊藤五段は挑戦権を得るためには4連勝が,羽生九段は3連勝が求められますが,いったん負けてもまだ可能性が残っているのが,この棋戦の特徴です。準決勝で敗れたあと,4連勝して挑戦権を得た棋士は数名いますが,タイトル奪取までしたのは,2002年の丸山忠久九段だけです。藤井竜王は20年ぶりの準決勝敗退後のタイトル奪取者になるでしょうか。

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