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2022年11月 3日 (木)

西川きよし

 今日は日差しがあって穏やかな気候でした。三宮の南の海沿いのフードコートで,Chablis(今年も不作という話を聞いていますが,ほんとうでしょうか)を飲んで,Paellaを食べるという休日を過ごすことができました。どことなくBarcelonaを思い出させてくれるような心地よい風を感じる場所で,とてもよかったです。遠出をしなくても,旅行気分を味わえました。
 話は変わり,日本経済新聞朝刊の文化欄の「私の履歴書」は,経済人の方のものは,脚色された自慢話が多いような気がして,ほとんど読むことはないのですが,スポーツ選手などは,私が知らなかった裏話なども出てきて面白く読めることが多いです。10月に連載された西川きよしさんのものは,当初,あまり期待していなかったのですが,読むうちに興味をもち,そのうち朝一番に読むようになりました。
 漫才師としての彼の経歴よりも,政治家としてすごした18年間に興味がありました。政党に所属せず,ただ一人で立候補して,地元大阪(出身は高知ですが)とはいえ参議院3期連続トップ当選というのは,見事な結果です。政党に所属せずに何ができるのかという気もしますが,それなりにやりきったというのが本人の実感でしょう。本業が政治家でない人が18年も参議院議員をやったということは,すごいことです。大臣になりたいというような「出世欲」があるわけでもなく,官僚に馬鹿にされないように懸命に勉強して,自分の関心のある介護分野で少しでも何か成果を出せないかと思って頑張った姿勢は,大臣なりたい病にとりつかれている自民党の政治家に見慣れている私たちにとって,とても新鮮で清潔な感じがします。もちろん,「私の履歴書」ですから,ある程度,割り引いて読まなければならないのでしょうが。一方,本業のほうは,私は「やすきよ」の漫才は,あまり面白くなかったです。しゃべくり漫才なのですが,どこか無理して笑わせようとしているところがみえて,たとえばサンドウィッチマンのような思わず声をあげて笑わされるようなところがなかったです。西川さん自身が,基本的には面白い人ではなく,とてもまともな人だからだと思います。政治にしろ,漫才にしろ,まじめに取り組んだ方なのでしょうね。

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