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2022年9月 3日 (土)

前期終了

 LSの期末試験の採点関連の作業がすべて終わり(厳密には不服申立てがあった場合の対応が残っていますが),やっと2022年度前期のすべての作業が終了しました。すでに9月で,来月初めから後期の授業が始まります。
 今学期の期末試験は,学部はWordでの答案提出で,LSは対面式の試験で手書き答案でした。こちらが文章を読むつらさは,LSのほうが深刻でした。LSの答案は,PDFファイルにしてもらったので拡大することができたのですが,拡大しても読めない字があってちょっと苦労しました。私は自分が悪筆なので,学生が解答のために懸命に書いた文字は,たとえ解読困難であっても,できるだけ理解しようと努力しています。とはいえ,字はきれいなほうが助かります。現在は法曹になっても手書きでやるようなことはないでしょうから,LSの期末試験も手書きは止めたほうがよいと思います。不正などの防止は必要ですが,パソコンで答案を書けるようにしてもらえないですかね(毎回言っていることですが)。
 ただ学部の採点が楽であったかというとそうではなく,どういうわけか今学期は他学部の受講生が結構いて,200以上の答案をみるのは苦痛でした。採点がぶれないように,できるだけ短期にやろうとしたのですが,画面をずっとみてやっていると気分が悪くなりました。「採点酔い」のような状況です。適宜休んではいたのですが,不十分だったのでしょうね。もっと休息の入れ方を工夫すればすむ話なのですが,苦痛をともなう作業でした。しかも学部のほうは,当初の採点で,優をつけすぎて,それを調整する作業が大変でした。従来は不可の答案を,なんとか見直して,可に上げられないかという点検をしていたのですが,今回は優のなかから良に下げる答案を選別する作業であり,これはこれで(精神的に)苦痛でした。
 大学教育の見直しも言われるなか,答案は電子答案とし,採点はAIがやって,教員は最終チェックのみやるという方法が望ましいと思います。自分で手書き答案をすべて採点したいという先生は,そうやってもらって結構ですが,選択制にしてもらえれば助かります。AIに任せるなんてけしからんという人はいるでしょうが,評価は人間がやったほうがよいというのは,思い込みにすぎないのです。人間がやったほうが,ミスが多いのです。人間のミスに寛大すぎることが,デジタル化を阻んでいるという,いつもの話になります。

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