マイナンバーカードの普及率
台風一過。神戸は,夜中に強風は過ぎ去り,昼間は秋晴れとなり,同時に気温が下がりました。今日からLSの後期授業が始まりましたが,前日段階の予報のためか,今日はオンライン授業だったようです(私は,後期は,LSの授業は担当していません)。よく考えると,コロナ禍以降,LSと学部の授業では,私は休講をしたことがありません(それまでは,毎年,出張などで数回は休講がありました)。ずっと出張はせず,また授業もオンラインリアルタイムかオンデマンドであったので,災害の影響を受けず,休講の必要がなかったからです。
ところでコロナというと,cocoaのサービスが休止されると聞いてアプリを削除しました。ただでさえスマホ上にアプリがたくさんあって整理したいと思っていたので,不要なものは即刻削除です。せっかく,cocoaログチェッカーを使って感染者との接触についてチェックできると思っていたのですが,意味がなくなりました(もともとあまり役立っていなかったのでしょうが)。
私はなかなかモノを捨てることができないタイプなので,本の整理などができずに困るのですが,アプリも同様で,スマホ上でどんどん増えていきます。どこかで思い切って整理しなければなりませんし,政府系のものは使い物にならない可能性が高いので,できるだけインストール時に慎重に判断したいものです。
さすがにマイナポータルはインストールしていますが,マイナンバーカードの普及率は半分以下のようです。政府は「マイナポイント第2弾」の期限延長を発表したと報道されていました。
マイナンバーカードが普及しない理由については,前にも少し書いたことがありますが,かつて本人確認書類に含まれていなかったことが大きかったと思います。免許証やパスポートがない人には取得のインセンティブがあったはずですが,本人確認に使えないのであれば,この面では意味がなかったのです。いまは状況が変わっていると思いますが,当時は総務省が本気でマイナンバーカードを普及させようとしていなかった(以前に私の体験談をブログで書いたことがあります)から,国民の間には,マイナンバーカードへの冷ややかな視線があるのではないでしょうか。ここで一転して普及しようと頑張っても,国民はそう簡単にはついてこないでしょう。マイナポイントという餌を与えても,使えるところはあんまりないという感じで,食いついてもらえないようです。
ただ,これは何を参照点とみるかであって,たとえばデジタル給与を期待する人は,○○payを使っていて,そういう人はマイナポイントを使えるところをよく知っているので,マイナンバーカードを取得するでしょう。そもそも国民のキャッシュレス派は,モバイル族以外に,カード族も含めて,半分くらいなので(https://infcurion.com/news/news-20220525_001/),マイナンバーカードの普及率が50%近いということは,マイナポイントを使えそうなキャッシュレス派にはかなり行き届いているという見方もできるかもしれません。取得率が8割を超えている運転免許証と比べると低いのでしょうが,要は何と比較するかです。政府は全員取得という目標を立ててしまったから,マイナンバーカードは普及していないという話になってしまうのかもしれません。いずれにせよ,根本には行政や社会のデジタル化の遅れがあるのであり,そこから改善していく必要があります。
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