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2022年9月14日 (水)

無電柱化

 明日はRandstadのランチセミナー(Webinar)で佐藤博樹さんと対談します。これからの時代の対談はオンラインでのものも含むのです。テーマは,それにふさわしい「テレワーク」です。佐藤さんとは久しぶりに「お会い」してお話しできるので楽しみです。興味のある方は, お申し込みください(無料です)。
 ところで,13日の日本経済新聞の朝刊の文化面で,石山蓮華さんの「見上げてご覧,夜の電線」という面白いエッセイが掲載されていました。電線を礼賛するのは,面白い感性だなと思いましたが,私は電線や電柱にはどうも肯定的になれません。欧州では電柱は見ないですよね。電柱の地中化は世界的な現象のようです。
 私はフードデリバリーなどの多くの宅配サービスは,人間によるのではなく,ドローンなどによる省人化が進むと考えていますが,その前提として,電柱の地中化が進むことを想定しています。電柱や電線の存在が,デジタル化を阻むことになるのは困ります。ドローンは電線が少ない場所での利用にとどまるということでは,ますます世界から後れをとるでしょう。
 こういうことを言うと,日本は日本のやり方でいいではないかという意見もありそうですが,いっときの宅配クライシスを忘れてはならないでしょう。人間がいつまでも運んでくれると思っているのは想定が甘いと思います。そのときにあわてて機械化を考えるのではなく,先手を打つべきです。
 生産年齢人口は,定義を変えて70歳に上限を引き上げても,減少傾向は変わりません。また人々は高齢化にともないきつい仕事はいやがるようになるでしょう。それに現状においても,ギグワークに対する否定的な評価があり,そのことが,この仕事に就こうとする人を減らす可能性があります。
 ドローンを安心して飛ばせる状況は,私たちのこれからの生活にとって不可欠なのです。景観だけの問題ではありません。電柱は地震のときに倒壊したり,電線にふれて感電したりする危険性もあります。無電柱化のためには,大規模な工事が必要となるでしょうから,政府には早く取り組んでもらう必要があります。
 2016年に成立した「無電柱化の推進に関する法律」は,地方自治体にも責務を課しており,兵庫県もHPを調べると,「無電柱化推進計画(20192023」を策定していました。まだ,あまり意欲的とは言えませんが,生活に必須のインフラの整備という視点をもって積極的に取り組んでもらえればと思います。

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