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2022年8月26日 (金)

ネットに依存しなさすぎるのも危険?

 昨日は,ネット依存への警戒感を書きましたが,首相のテレワークは,ネット環境なしの公務だそうで,これもどうかなと思いました。ネットはいまや普通の情報収集手段です。首相自らは情報収集をしなくてもよいということでしょうが,ネットを使えば官僚の手を通さずに,直に自分で情報を収集できるわけで,意欲のある首相であれば,時間的に無理な場合はともかく,少なくともネットの使える環境は用意してほしいと言うと思います。セキュリティが心配と言われていますが,それはきちんと対策をとればよいのであって,それができないというのは,日本のサイバーセキュリティは脆弱であることを世界に知らしめるようなものです。
 現代社会においてネットに無縁の生活をしている人はどれだけいるでしょうか。誰もが朝起きたときから夜寝るまで,程度の差はあれ,スマホやPCで様々な情報を収集します。仕事となると,いっそうそうです。WEB3.0への移行と言われている現在,政府がWEB0レベルではないかが心配です。
 WEB2.0以降,ネットでの情報発信は双方向です。情報はいわば民主化していて,権力者に集中しないようになっています。民間サービスの例ですが,例えば鉄道の事故情報は,鉄道会社の正式な発表は遅れがちで,職員に聞いても要領が得ないことが多いです。しかしツイッターをみると,いろんなところでリアルタイムで情報発信されていて,現時点での各地の運行状況を知ることができます。それにより,次の行動の選択もしやすくなります。天気についてもそうです。天気予報はAIがやりますが,現状や視認できる雨雲情報は,やはりツイッターでの発信が正確で迅速です。
 これらはほんの一例ですが,ネット社会というのは,誰もが多くの情報を標準的に入手できる社会です(フェイクもあるので注意が必要ですが,それは教育で対処すべき問題です)。情報が偏在し,それを独占する者たちが社会を牛耳るということが減ってきているのです。
 ひょっとすると閣僚などの偉い人たちは,情報というのは下から上げてもらうものと思っているのかもしれません。しかし,それはすでに下の者たちが分類整理したバイアスたっぷりのものなのですが,それはどうでもよく,自分の仕事は,優秀な部下が書いた原稿を読むことだと思っているのかもしれません。
 もちろん多忙な政治家が,すべての情報を自分で入手して分析することは不可能です。でも,おそらく普通の現代人(日本人だけではない)は,ネット環境にない状況で仕事をするのは,かなり特殊なことと思っているはずです。その感覚を共有していないかもしれない人たちに政治を任せることには不安がありますね。

  

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