自民党と旧統一教会
安倍元首相の亡くなったあと,気になる話が出てきました。この悲劇の思わぬ副産物です。もしかしたら政界では常識であったのかもしれませんが,これほど多くの自民党議員が旧統一教会と関連があるとは知りませんでした。いまでも同じかわかりませんが,私たちが大学に入学したときは,クラスごとにオリ合宿というのがあって,上級生が「オリター」としていろいろなアドバイスをしてくれるのですが,そのなかの重要なものとして,「原理研」には気を付けろというのがありました。とくに地方から出てきた人などは狙われやすいということで,私の周りでも「原理研」に勧誘されて,一度も授業で見かけず,そのまま,二度とキャンパスで会わなかった人がいました。原理研と関係する統一教会の活動に身を投じたのだろうと言われていました。その後も,統一教会は,合同結婚式などで世間を騒がせ(私が中学生くらいのころにファンであった桜田淳子の参加は驚天動地でした),カルト集団として,多くの被害者を出してきました。
それでも多くの政治家がこの組織と関係をもってきたのは,集票力があったからなのでしょう。安倍さんが支持していたということで,安倍系の議員は安心して統一教会と関係をもってきたのかもしれません。集票力のある組織に,政治家はなびくのです。その組織がカルトであろうと関係ないのでしょう。先の参議院選挙で兵庫県から当選した自民党議員(閣僚)も統一教会と関係があったようです。身近なところから,こういう議員に厳しい視線を向ける必要があると思っています。そのためにも,メディアはしっかり情報を出し,野党は追及をしていく必要があるでしょう。
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