名人戦第4局
名人戦第4局は,渡辺明名人が勝って3勝1敗となり,防衛に王手となりました。斎藤慎太郎八段は,第3局に勝って勢いに乗れるかと思いましたが,力の差を見せられた感じです。実力的には紙一重の世界なのでしょうが,この大勝負で勝ちきれないのには,何かが足りないのでしょうかね。名人という夢のタイトルの重圧かもしれません。
叡王戦第2局は,藤井叡王(5冠)が快勝で,2連勝となり,防衛に王手をかけました。出口若武六段はビッグタイトル獲得の大チャンスですが,相手が強すぎますね。
竜王戦は決勝トーナメントの出場者が,だいぶん決まってきています。森内俊之九段も登場します。1組優勝の永瀬拓矢王座が挑戦権に一番近いところにいます。今年は6組優勝の伊藤匠五段も注目です。
永瀬王座は,もうすぐ棋聖戦で,藤井棋聖に挑戦します。渡辺名人(二冠)や藤井竜王(五冠)がいなければ,もっとタイトルがとれていそうな永瀬王座ですが,おそらく全盛期にさしかかっているでしょうから,いまのうちにできるだけタイトルをとっておきたいところでしょう。
四強のもう一人の豊島将之九段は無冠をそろそろ脱したいところであり,いま王位戦がタイトル挑戦に最も近いところにいます。挑戦者決定リーグの紅組で優勝して,白組優勝の池永天志五段と挑戦者決定戦を迎えます。新鋭の池永五段がチャンスをつかむか,豊島九段が藤井王位(五冠)から王位を取り返すかが注目です。
« 一太郎派 | トップページ | スキップされる授業 »