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2022年5月 9日 (月)

名人戦第3局

 将棋の名人戦第3局は,斎藤慎太郎八段が一矢を報いました。ここで負けてしまうとズルズルと4連敗というおそれもあったかもしれないので,一安心でしょう。第3局も,2日目の途中までは渡辺明名人がやや優勢という感じでAIの評価値も60 を超える状況でした。このまましっかりと優位を維持して,手堅く逃げ切るということになりそうかなと思っていたのですが,終盤の入口あたりのところで,渡辺名人に緩手が出て,斎藤八段がたちまち優勢になりました。評価値は大きく変化しました(60から30に低下)。最近の将棋の楽しみ方には,この評価値の大幅な揺れというところが追加されています。斎藤八段は,優勢になってからは見事な指し回しで,最後は駒を捨てながら見事に渡辺玉を寄せました。やっと斎藤八段の良さがこの名人戦で発揮できたと思います。次戦以降が楽しみです。
 王座戦挑戦者決定トーナメントでは,藤井聡太竜王(五冠)が,大橋貴洸六段に敗れました。藤井竜王の数少ない苦手棋士で,これで4連敗となりました。大橋六段も勝率は高く,実力のある棋士ですが,藤井竜王がここまで苦しめられるのはちょっと驚きです。この将棋も序盤はほぼ互角で,終盤に入ったところで,藤井竜王が龍をつくり,相手玉に迫っていたので,好調かと思ったのですが,どうもむしろ攻めさせられていたようで,龍を切らされて,やや攻めあぐんだところで,大橋六段の優勢となりました。ところが,そこで大橋六段の緩手が出て,評価値では一気に藤井優勢となったのですが,そこで藤井竜王に受けの手でミスが出ます。7一金を打てば勝勢だったようですが,それを6二に打ったために逆転となりました(素人目には,6二のほうが良さそうだったのですが)。あとは大橋六段が時間を残していたこともあり,着実に藤井玉に迫りました。終盤での藤井竜王の受けのミスというのは珍しいのではないでしょうか。
 これで王座戦敗退で,藤井竜王の八冠への道は,少し遠のきました。永瀬王座が一番ほっとしているかもしれませんね。ただ王座戦では,渡辺名人も豊島将之九段も勝ち残っており,この二人が決勝で顔を合わせることになりそうですが,大橋六段にも初タイトル挑戦のチャンスがないわけではないでしょう。

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