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2022年4月28日 (木)

叡王戦が始まる

 今日は真夏のような日でした。身体がびっくりしてしまったようです。体調維持が難しいですね。ここ何年かは,天気が悪い日(低気圧の日)は体調があまりすぐれませんし,暑すぎる日もまた同様です。若いときは天気や気圧や温度の変化がどうかなど全く気にならなかったのですが,寄る年波には勝てないということでしょう。年相応に,できるだけ無理をせず,体力を温存していかなければと思っています。
 ところで将棋は今日から叡王戦が始まりました。藤井聡太叡王(五冠)に出口若武六段が挑戦しています。フレッシュな対戦ですが,初戦は藤井叡王の快勝でした。久しぶりの対局だと思いますが,藤井五冠は充実していましたね。
 久しぶりに谷川浩司九段のことを書きます。谷川九段はこの4月に還暦を迎えました。藤井五冠と同様,中学生でプロになった谷川九段もついに還暦です。寄る年波に勝てないと言えば失礼ですが,昔ほど勝てなくなっています。ただ昨日は,これまで対戦成績が悪かった若手の大石直嗣七段と熱戦の末,167手の長手数で勝っています。まだまだ若手には負けないぞという将棋を指されていて,嬉しかったです。同じ日,関西将棋会館では,引退が決まっている桐山清澄九段が最後の対局を終えました。74歳です。最近は豊島将之九段の師匠というほうで名が知られていますが,勝数は歴代10位(現役4位)の996勝という大棋士でした。桐山九段のことを考えると,還暦など若いといえるでしょう。ちなみに谷川九段の勝数は1363勝で歴代3位です。歴代1位で現役でもある1497勝の羽生善治九段を追い抜くのは無理でしょうが,歴代2位の大山康晴15世名人の1433勝は,なんとか追い抜いてもらいたいですね。勝率は年とともに下がっても,勝数は減りません。勝数には,その棋士が積み重ねてきた歴史が現れているように思います。これだけは藤井五冠がいくら強くても,まだ手に入れることができないものです。

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