棒読み大臣なんていらない
北朝鮮のミサイル連射に対して,どのような対応をとるべきかについては,いろいろ外交のプロの対応があるのかもしれませんが,国民としては,軽症化しているオミクロンよりも,ミサイルが間違って日本の領土に落ちるようなことがないのか,あるいは漁船や航空機にぶつかることがないのか,ということがとても気になります。
情けないのは棒読みの官房長官や防衛大臣などです。なぜもっと強く毅然としたメッセージを発することができないのでしょうか。冷静に対応しているというような体の良い文句では,ごまかされません。顔をあげずに文章を読むだけで,何を伝えようとしているのでしょうかね。別にいたずらに勇ましい対応をしろと言っているわけではないのですが,それにしてももう少し真剣さをみせてほしいと思うのは私だけではないでしょう。
細かい内容(数字など)についてはメモをみる必要があると思いますが,そういうものこそ官僚に読んでもらえればよいのです。政治家は国民にきちんと顔を見せて力強く語ってほしいですね。選挙のときに,紙を読んで演説するでしょうか。国民の命が危険にさらされているのです。選挙演説のときと同じくらい本気で語ってもらいたいです。まずは北朝鮮や国際社会に対してしっかりしたメッセージを送り,国民への細かい情報提供は,官僚に任せるいうことでよいのです。管内閣には,河野太郎のようなきちんと自分の言葉にして語れる大臣がいましたが,岸田内閣にはそういう大臣がほとんどいないように思います。
原稿は誰が読むかによって価値が違うという人がいます。そういうこともあるでしょうが,官僚が書いた「北朝鮮のミサイルにはしっかり対応します」というたぐいの原稿を読む行為にどれほどの価値があるのでしょうかね。北朝鮮問題にかぎらず,大臣たちは間違わないように読むのに懸命で,そこにメッセージを込めるといった余裕など感じられません。
「大臣よ,短くてもいいから,自分の言葉で情熱を込めて語れ」。どうして,こんな情けないことを言わなければならないのかと思いますが。
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