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2022年2月 6日 (日)

デジタル介護

 NHKのクローズアップ現代で「デジタル介護最前線」というタイトルのものがあったので,NHKプラスで観てみました。介護人材の減少は,コロナ禍で欠勤する職員が増えているという一時的な問題ではなく,恒常的な問題となっています。番組では,デジタル技術をつかってそれをカバーしようとする努力がされているものの,コスト問題やスキル不足などがあり,あまりうまくいっていないということが紹介されていました。解決策は,行政が「伴走」してサポートすることだ,というのが番組からのメッセージです。
 介護現場のようなアナログ的な職場に思えるところでも,デジタル化は十分に可能で,とりわけ単純作業を機械化し,人間はより余裕をもって高いクオリティのサービスに打ち込めるというメリット,省人化によって人材が減っても従前のサービスクオリティを維持できるというメリットは大きいものでしょう。番組では,同じ内容の日誌を3回も手書きしなければならないというような非効率きわまりない働き方も紹介されていて,ヘルパーの方は気の毒に思えました。デジタル化とか言う次元の問題ではなく,信じられないような古い働き方をしているのですが,職場にいる人材が同質的であれば,その古さに気づかずに,旧態依然とした仕事のやり方が残ってしまうのかもしれません(デジタル導入のコストは言い訳にすぎないように思えます)。とはいえ,大学も他人のことは言えません。先日も,学生関係でどうしても私が署名をしなければならない書類があると言われて,授業はリモートでできるのに,署名だけのために大学に行きました。
 ところで,介護のデジタル化は,一般の企業と基本的には同じようなことで,まず現在の業務の可視化をし,そのなかでデジタル化できるものの洗い出しをしたうえで,どのような方法(機器など)でデジタル化をするかを決めていくということになります。その過程で専門家のアドバイスも必要となるでしょうし,デジタル化により,従来の仕事とは進め方が変わるので,それに対応できるような研修が必要となります。このプロセスが面倒くさいと言っていると,いつまで経っても変わらないのですが,いったんこのハードルを越えてしまうと,あとは全く違った労働の世界が待っています。働く者も,サービス業であれば利用者などの顧客も満足し,もちろん業績の改善にもつながるでしょう。テレワークも,そのようななかでやりやすくなるのです。
 介護においても,IoTを活用してリモート管理を中心とし,現場はロボットにまかせ,緊急対応の人材のみを配置するというような態勢になっていくでしょう。人間が対応しなければ真心のこもったサービスができないのではないかという懸念もあり,それは私もわからないではないのですが,ロボットの力を侮ることはできないとも思っています。これからはおそらく感情をもったロボットがどんどん出てくるのであり,まずは介護現場で成果を出してもらいたいです。
 この番組では「最新技術で老後は安心!?」というタイトルになっていましたが,私も自分自身のこととして,今後のデジタル介護の発展に注目しています。これは日本のDXの試金石となるような気がします。

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