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2022年1月 5日 (水)

「ウーバーに乗らない経営者」

 1月3日の日本経済新聞の「経営の視点」に「ウーバーに乗らない経営者」というタイトルの記事が出ていました(編集委員の小柳建彦氏の執筆)。市場の現場を知らない経営者が,若者の新規の提案をつぶしていくことの問題が指摘されていました。工場などの現場の視察は好んで行うが,経営者が知るべき現場は違うのではないか,ということです。周りが段取りを整えて訪問した現場をみても,実態を知ることはできないのです。政治家の視察も同じかもしれません。こういう視察はされたほうが迷惑でしょう。
 経営者がウーバー(Uber)に乗らないのは,空港に着くと出迎えがあり,ホテル間の移動も車を手配してもらっているからでしょう。自分でスマホを使ってUberやGrabに乗れば,その便利さを実感できます。でもUberに乗らなくてもすむような地位に就くことが,出世の目標であれば,そのような実感を求めるのは無理なことかもしれません。
 記事では,「スマホ,クラウド,人工知能(AI),ブロックチェーンが自分の事業領域である市場にどんな変革をもたらしているか,自分で使ってみないと体感として理解できない。実体験に基づく肌感覚がなければ,ある程度の確信とともに腹を決めて投資などを決断することは難しい」と書かれていました。そのとおりだと思います。
 私の分野にあえて引きつけていえば,こういう新技術が雇用社会にどんな変革をもたらしているかを体感して,そこから出てくる問題意識に基づき,将来の研究成果に向けて「投資」するという話になっていくのだと思います。私がテレワークについて,何か自信をもって言える部分があるのは,何年も経験をしているからでしょう。実体験による肌感覚は重要です。いまはブロックチェーンの可能性をもっと体感したいと思っているところです。Web3.0の世界と労働問題は直接の関係はなさそうですが,体感を積み重ねていくと,何か問題意識が生まれるかもしれません。暗号資産を買わなければならないですかね。

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