Business Lawyersに登場
企業法務のポータルサイトであるBusiness Lawyersに,今年刊行した拙著『労働法で企業に革新を』(商事法務)が紹介されました(経営者は労働法から逃げるな 『労働法で企業に革新を』著者に聞くDX時代に生き残る術 - BUSINESS LAWYERS )。編集長の松本さんからのインタビューを受けた内容が掲載されています。本全体を紹介するというより,松本さんが本書でとくに印象に残った部分にフォーカスしたものになっています。やはりデジタルトランスフォーメーション(DX)の影響やそれにともなうリストラに関心をもたれたようです。
インタビューでは,主人公の美智香の話はまったくでてこなかったのですが,読者の方は美智香の活躍をどう思われたでしょうか。最後には社長になるという成功譚になっていますが,美智香には社長就任を断ってほしかったという声もあり,確かにそのほうが現代の感覚に合っていたかもしれません。ストーリー的には意外性を追求したつもりでした。
美智香の下で東畑という若い男性社員が鍛えられるというのも,今風かなと思っていたのですが,こういう男や女を意識した発想がすでに時代後れなのかもしれません(美智香と東畑のラストシーンは,アモーレ派の私には自然なものですが,これもまた賛否あるでしょうね)。
とはいえ,本書の狙いの一つであるDXのインパクトは,今回のインタビューでも大きく採り上げられました。現実には,男性のおじさんたちが組織の中枢を占め,DXにも本気で取り組まず,さらにZ世代の価値観も理解できていないということが少なくないように思います。企業に革新をもたらすためには,根本的な発想の転換が必要です。本書の前身である『労働法で人事に新風を』とあわせて,多くの人に雇用社会の変容を感じてもらえればと思います。
このほか,日経コンピュータ2021年11月25日「急増ギグワーカー理想と現実に深い溝」のなかで,私のコメントが掲載されています。取材を受けていたことをすっかり忘れていました。ギグワークに対する世間の関心は相変わらず高いものがありますね。
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