藤井聡太四冠,五冠への道
藤井聡太四冠(竜王,王位,叡王,棋聖)が,強豪ぞろいの王将戦挑戦者決定リーグ戦で,近藤誠也七段に勝って5連勝とし,1敗がいなくなったので,最終戦(永瀬拓矢王座との対局)を待たずに,渡辺明王将(三冠)への挑戦を決めました。いよいよ五冠へ向けてのタイトル戦となります。10代で四冠もすごい記録ですが,五冠となると前人未踏,空前絶後の大記録となるでしょう。渡辺三冠とは,タイトル戦としては,すでに棋聖戦で2回戦っていますが,最初は藤井四冠からみて3勝1敗でタイトルを奪取し,今年は渡辺三冠が挑戦者となりましたが,藤井四冠の3連勝での防衛となりました。現在の勢いからすると,藤井四冠が五冠をとる可能性は濃厚ですが,渡辺三冠としても,すんなりそれを許してしまうわけにはいかないでしょう。棋王戦では,すでに藤井四冠が敗れていて,今回の挑戦はありませんし,名人については,今期はまだ藤井四冠がB級1組なので挑戦はありませんが,A級への昇級の可能性が十分にあるので(現在7勝1敗で2番手ですが,本日勝った近藤七段や3番手でいる千田翔太七段,さらに最終戦は現在全勝でトップを走っていて,かつてデビュー以来の連勝を29で止められた佐々木勇気七段など強い対戦相手が残っています。昇級は2名),いよいよ来年度は藤井四冠が名人をとって八冠達成という夢のようなことが起こらないとも限りません。