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2021年11月 2日 (火)

不審行動検知AIの導入

 京王線の無差別殺人未遂事件は恐ろしいです。8月の小田急線の事故よりも悪質性は増していますね。
 私たちは海外にいくと電車に乗るとき,とても緊張していますよね。スリにあわないようにすることが,最も気を付ける点ですが,不審な人がいないかも注意します。注意しすぎて,怖い表情になっているかもしれませんが,そんなことは気にしていられません。しかし日本に帰ってくると,一転して気が緩みます。外出時にリラックスしたままでいられるのは,日本にいることの最大のメリットです。電車のなかでもそうです。しかし,今回のような事件があると,やはり日本でも油断しすぎてはならないのでしょう。日本における安全はタダという感覚は捨てて,安全に電車に乗りたいならば,電車内のあちこちに監視カメラがつけられることも受け入れなければなりません。さらに,駅のホームの監視カメラも含めて,AIで不審行動の検知ができるようにするなどの費用は,税金と運賃値上げなどで,みんなで負担するといったことも考えるべきなのかもしれません(低所得者に対する公共交通機関の優遇サービスとセットで)。
 もちろん,監視社会への恐怖はあります。法的には,個人情報保護法を遵守し,プライバシーへの配慮することも必要です。ただ,まずは技術的にどこまで不審行動の検知が可能か,またコストはどの程度のものかを明らかにしてもらったうえで,個人の安全をどう守るか,そしてそのために私たちはどの程度のコスト(プライバシー侵害のコストも含む)なら支払えるかといったことを議論できたらいいですね。
 Steven Spielbergが監督で,Tom Cruise主演の「Minority Report」(2002年)は,殺人予防のための「殺人予知システム」がある未来社会をテーマにしたSF的サスペンス映画です。有名な映画なので,観たことのある人も多いでしょう。どんなに素晴らしい技術でも悪用される危険はあります。この映画で,Spielbergは,その危険性に警鐘を鳴らしたかったのでしょうが,それを何とか乗り越えて技術を活用しなければならないと思っています。

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