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2021年11月29日 (月)

オミクロン

 新型コロナウイルスの変異株が次々と出てくることは,すでに専門家が警告していましたね。感染が広がっている期間が長くなれば,必ず変異が起こります。それにより感染力が高まるかどうかは何ともいえないけれども,という留保がついていました。いま新たに出てきたオミクロン株は,どうでしょうか。いまの段階では何ともいえませんが,最大の警戒心をもって臨むべきでしょう。新型コロナウイルス感染の初期のときに,空港での水際対策を迅速にやらなかったので,その間に中国人が数多く入国してしまったということがあったと思います。また日本人だからといって甘い基準で入国させてしまったことも反省すべきでしょう。教訓を活かしてもらいたいものです。前に紹介した映画「Contagion(コンテイジョン)」でも観て,警戒心をもってもらいたいです。飛行機による移動が普通の現在,油断するとたちまち世界中に広がり,そうなるともう取り返しがつかなくなるでしょう。今回,岸田政権が,迅速な水際対策を打ち出したのは評価できます。
 ところで変異株のオミクロンという名称はやや意外でした。すでに,私たちがよく耳にしていたα型,β型,γ型と来て,Δ(デルタ)まで来ていたことは知っていたのですが,ο(オミクロン)は,ギリシャ語のアルファベットの順番で言えばかなり後です。どうも,あまり報道されていませんが,実は名称付きの変異株はかなりあって,すでにλ(ラムダ)やμ(ミュー)まで来ていたのです。その次は本当はν(ニュー)やξ(クサイ)となるのですが,それを飛ばしてο(オミクロン)になりました。飛ばした理由については,いろいろ推測がされています(中国に配慮してオミクロン株に? WHOが2文字飛ばしの理由を説明 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com))。
 このままでは,最後のアルファベットのΩ(オメガ)まで,あとわずかです。ちなみに,オミクロンは,小さい「O」,オメガは,大きい「O」という意味です(昔,杉山清貴と組んでいた「オメガトライブ」というバンドの名称は,オメガがアルファベットの最後であったので,「最後の種族」という意味からとったという話を聞いたことがあります)。オメガまで言ってしまうと,次はどうなるのでしょうか。そこまで行かないうちに終息することを祈っていますが,現実的には期待薄でしょうね。

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