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2021年9月14日 (火)

藤井三冠

 叡王戦の最終戦,藤井聡太二冠(王位,棋聖)が勝ちましたね。終わってみれば,やっぱり強かったという勝ち方でした。これで史上最年少の三冠となりました。豊島将之竜王は,王位戦でタイトル奪取に失敗したのに続き,叡王戦でタイトルを奪われてしまい,大ピンチです。というのは,次にまた,残された最後のタイトルである竜王の挑戦者に藤井三冠がなったからです。先日の竜王戦の挑戦権決定三番勝負では,藤井二冠が永瀬拓矢王座に2連勝し,3戦目をするまでもなく挑戦者となりました。豊島竜王は,このタイトルを守れないと無冠となってしまいます。世間では,史上最年少の4冠への期待が高まるなか,豊島竜王は踏みとどまれるでしょうか。
 一方,藤井,豊島と並び4強の一人とされてきた永瀬王座(あとの一人は渡辺明名人・三冠)は,藤井二冠に勝てないし,王座戦の第1局も挑戦者の木村一基九段に負け,また昨日のNHK杯でも,日浦市郎八段には失礼ですが,まさかの敗戦でした。永瀬王座は,このままでは4強から陥落となるかもしれません。
 NHK杯については,こういう持ち時間が短い棋戦は,反射神経が重要で,ベテランはなかなか若手に勝てないので,バリバリの現役タイトルホルダーに日浦八段のような50歳代のベテランが勝つのは「事件」なのです。ただ研究が行き届いた場面に誘導されてしまうと,若手は強いのですが,いわゆる「手将棋」になると経験がものをいうこともあります。日浦八段は,かつては羽生善治九段の天敵とされて「マングース日浦」と呼ばれるほどの実力者でしたが,タイトルをとるような目立った活躍をしてこなかった地味な棋士です。同じ50歳代の私としては,彼の勝利はちょっと感動的でした。永瀬王座は悔しくて眠れないかもしれませんが(ただ日浦八段は安恵照剛八段同門の兄弟子です)。

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