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2021年8月29日 (日)

王位防衛

 藤井聡太王位が,挑戦者の豊島将之二冠に勝ち,41敗で防衛しました(7番勝負)。同時進行の叡王戦は22敗のタイで(5番勝負),豊島叡王に勝てば,最年少3冠が誕生します。豊島二冠は,ここのところずっと藤井二冠と対戦し,快勝した勝負と完敗した勝負があり,ただ数的には完敗した将棋が増えていますね。913日に行われる最終戦はなんとか勝って叡王を死守したいところでしょう。豊島二冠のもう一つのタイトルの竜王についても,藤井二冠が,挑戦者決定3番勝負で,永瀬拓矢王座と戦っており,すでに先勝して,あと1勝で竜王挑戦というところまで来ています。次の対局は8月30日です。もし叡王も竜王も奪取して四冠となり,豊島二冠を無冠にするようなことがあれば,大変なことになるのですが,そういうことが起きても誰も驚かない状況になっています。
 名人への道といえる順位戦では,藤井二冠はB1組で4局終わったところで3勝1敗で,現在4番手です。昇級は2人で,序盤ですので,まだわかりませんが,佐々木勇気七段が快調に4連勝していて,千田翔太七段も藤井二冠より順位が上で31敗で,この二人を追い越せるかがポイントとなりそうですね。このほか,棋王戦も勝ち残っているし,王将戦は挑戦者決定リーグ入りを果たしています。今期の王将戦は,豊島二冠,永瀬王座,羽生善治九段,広瀬章人八段がシードで,これに糸谷哲郎八段,近藤誠也七段,藤井聡太二冠が参加するという豪華メンバーです。渡辺明王将も含め4強+羽生九段に,若手A級棋士の広瀬八段,糸谷八段,さらなる若手の実力者で次期のA級昇進を狙っている近藤七段が参加するということで,将棋ファンには目が離せません。王将戦は藤井二冠はそれほど負けているわけではありませんが,彼にしてはやや苦戦しているので,今年こそという気持ちがあるでしょう。

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