地方の実家でテレワーク
昨日の日本経済新聞の「働き方イノベ」で,JTBにおける,赴任せずに「転勤」というタイトルの記事が出ていました。ある従業員が,年老いた母親の介護と仕事を両立させるために実家に戻ってテレワークをしているという内容ですが,これこそがテレワークの価値なのです。本人も会社もこういう働き方,働かせ方を取り入れるのには勇気が必要であったかもしれませんが,優良企業というのは,こういうものだというモデルになるのではないかと思います。身体を使う肉体労働はできるだけロボットに,そして知識や情報を扱う労働はテレワークでというのが,近未来の働き方です。リモートで働ける業種や職種は少なくないはずです。そうしたなか,地方在住の人の雇用機会を増やすというテレワークの機能は,今後もっと注目されるべきです。地方創生という観点からテレワークをみるという視点が大切であり,拙著『誰のためのテレワーク?』(明石書店)でも,そのことにふれています。それだけでなく,『労働法で企業に革新を』(商事法務)に登場してくる深池龍については,年老いた母親の面倒をみるために実家でテレワークをするという,上記記事にあったJTBの社員と同じような設定になっています。テレワークは通勤から在宅勤務になるだけというような単純な話ではないことを,このストーリーからも理解してもらえればと思います。ついでに,今回は,美智香と並んで,深池という人も人生の波瀾万丈ぶりも結構楽しんでもらえればと思います。
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