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2021年5月19日 (水)

『労働法で企業に革新を』

 今日は,私のところに,もうすぐ刊行される本が2冊同時に届きました。同じ日に届くというのは偶然で驚きました。そのうち1冊は,すでにこのブログでも少し紹介していたテレワークの本である『誰のためのテレワーク―近未来社会の働き方と法』(明石書店)です。もう1冊は,『労働法で企業に革新を』(商事法務)です。今日は,後者のほうを,紹介しておきましょう。
 『労働法で企業に革新を』は,『労働法で人事に新風を』の続編で,前作と同様,小説仕立てです。女性社労士を主人公にしたものです。前作以降,なんとなく似たようなストーリー系の労働法の本がいくつか刊行されていますが,こちらが元祖です。もちろん私は小説家ではありませんので,あくまで小説風ということですが,いっときストーリー系のものはよく書いていたので,前作はあまり苦労せずに書いた記憶があります。最近はやや硬派になってきていたので,ストーリーものはちょっと無理かなと思っていたのですが,商事法務から続編はどうかという依頼をいただいたので,やってみようという気持ちになりました(このあたりの経緯は「はしがき」を読んでください)。
 ただ『労働法で人事に新風を』で主人公の戸川美智香の話は完結させたつもりでしたし,あろうことかプロローグで東京オリンピック2020と話をくっつけていたので,東京オリンピックがなかったり,延期されたりしたら,話のつじつまがあわないのですが,それをなんとか乗り越えるところから苦労が始まりました(どうやって乗り越えたかは本を読んで確認してみてください)。小説風の良さは,2018年の時点での話をしたり(したがって法律の状況も異なる),2021年秋以降の未来の話をしたりすることができることで,普通の法律書にはないものとなっています。
 今回は,前書の価格が高すぎるという反省(?)から,価格を下げるためにページ数を抑えることになったので,少し話の展開が急になっていますが,その急展開も楽しんでもらえればと思います。
 美智香は,相変わらずの大活躍です。今回は年下の相棒を得て,ますます良い味を出してくれています。全国の社労士の方の応援歌になればいいのですが。中上社長も相変わらずですが,彼も彼なりの新たな人生を見つけることになります。こちらは中小企業の経営者の生き方の参考になればと思います。
 今回は,前作で,美智香が田辺専務をやっつけるというオチが,主たる読者層であったシニアの皆様にあまり評判がよくなかったという話も聞いたので,オチはガラッと変えました。イメージは,水谷豊主演のドラマの相棒のラストに出てくる「花の里」での会話なのですが,あのように,ほっこりする会話で終わるのはちょっと苦手だったので,お酒を飲みながら終わるというところだけを採用して,ワインバーで,美智香がイタリアワインを次々と飲みながら相棒と会話をするという設定にしました。もうこれは完全に私の趣味の世界なのですが,本書を読めば,私の好きな大衆的なイタリアワインの紹介という「おまけ」がついてます。イタリアワイン初心者の方は,参考になるのではないかと思います(ソムリエの監修は受けていませんので,素人ワイン好きの域を越えていないことは,あらかじめお断りしておきます)。実は本書の執筆にあたり,本のなかで重複しないように,登場させたワインのメモをつくっていたのですが,これを本に掲載して欲しいと言い出す勇気はありませんでした。でも,もったいないので,ここに貼り付けておきますね(赤ワイン中心ですが,もし何か別の執筆機会があれば,もっと白ワインを充実させます)。本書の中ではカタカナ表記ですが,ここでは探しやすいようにイタリア語表記にしています(ローマ字読みをしてもらえれば,だいたいカタカナ表記になります)。


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本書で登場するイタリアワイン(vini italiani)


・赤ワイン(Vino Rosso) 
 Chianti classico(第1話)
 Brunello di montalcino(第1話)
 Barbaresco(第2話) 
 Langhe Nebbiolo(第2話)
   Barolo(第2話)
   Montepulciano d'Abruzzo(第3話)
   Etona Rosso (第4話)
   Sassicaia(第5話)
 Tignanello(第5話)
 Aglianico(第6話)
 Valpolicella (第6話)
   Negroamaro(第6話)
   Nero d'Avola(第6話)
 *(番外編)ハワイのVolcano Red (第6話)    


・白ワイン(Vino Bianco)
    Soave classico(第1話)
    Gavi(第2話)
    Orvieto classico(第3話)


・スプマンテ(発泡)(Vino Spumante)
    Prosecco(第3話)
    Franciacorta(第3話)
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 もちろん,労働法の話もしっかりしていますよ。旬の話題はしっかり取り込んでいるので,『労働法で人事に新風を』をまだ読んでいない方は,合わせて読んでいただければ,「労働法」について,中上社長と同じくらいには話せるようになるでしょう。それにしても,出版事情が苦しいと思われるなか,こういう本を出させてくださる商事法務の懐の深さには感謝です。楽しく学ぶ大人の労働法入門という感じになっていればよいのですが。



 

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