松山マスターズ優勝
松山英樹のマスターズ優勝は感動しましたね。私は,ゴルフをまったくしませんが,昔はよく戸張捷の解説でゴルフをみていました。日本人のメジャー大会への挑戦といえば,私が印象的に残っているのは,1986年の全英オープンのときの中嶋常幸でした。最終日には2位で,日本のマスコミは大いに騒いでいました。イギリスの寒そうなところで,最終日が始まったのを覚えています。中嶋は,日本のために頑張るという趣旨のことを語っていて,どことなく悲壮感がありました。結果は,大崩れして8位だったのですが,やはりメジャー大会を征するのは大変だと思ったものです。あれから35年も経つのですね。松山英樹がついにマスターズを征しました。3日までで単独1位で,最終日に,最終組で回るのは大変な緊張だったと思いますし,最後はボギーが続いて1打差まで追い上げられましたが,逃げ切りました。といっても,最終18番では1ボギーをたたいても勝てる差がついていたので,そこではかなり安心できる状況でしたが,2打目がバンカーに入ったときはドキドキしました。私はリアルタイムではみていませんでしたが,あとでみてもハラハラしました。解説の中嶋常幸が泣いていましたね。実況のアナウンサーも泣いていました。おじさんたちが放送で泣けるくらいすごい快挙です。松山が英語で話さないのは困ったものという気もしましたが,アメリカ人が温かく彼を祝してくれてよかったです。やればできる,というほど甘いものではないでしょう。才能に恵まれても,努力と運がなければ勝てません。今日も,13番で木にあたった球がフェアウェイのほうに戻ってきましたね。1987年の全米オープンで,中嶋は途中までトップにいたのに,木にあたった球が落ちてこずにロストボールになるという不運で,その後,崩れてしまいました。これまでも日本人がメジャー大会では何度も跳ね返されて,松山も苦しんできたのですが,今日は運も味方につけて乗り越えました。ほんとうに良いものを見せてもらいました。感動をありがとうと言いたいですね。
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