前川孝雄「『仕事を続けられる人』と『仕事を失う人』の習慣」
少しずつ,ブログ休止中にいただいていた本のお礼を書いていきたいと思います。
本棚のすぐ近くにあったのが,前川孝雄「『仕事を続けられる人』と『仕事を失う人』の習慣」(明日香出版社)でした。いつも,どうもありがとうございます。
本書は,「仕事を続けられる人は○○をし,仕事を失う人は○○をする」というような,両タイプの人の習慣を対比する50のコラムからなっています。具体的なエピソードをちりばめながら,仕事を失わないようにするためには,どうすればよいかを説く実践的なビジネス書です。
たとえば,第1章の「心構え・姿勢編」では,「仕事を続ける人は明日を想像し,失う人は昨日を後悔する」といった耳の痛いことが書かれています。ただ,これが「成功したければ,昨日を後悔するな」という書き方であれば,ちょっと反発したくなるのですが,「成功したければ,明日を想像せよ」というメッセージであれば,素直に聞き入れやすいのです。
この本のよいところは,前川さんのキャラクターもあるのでしょうが,多くのビジネスパーソンに寄り添いながら,こうやったほうがいいよ,という声をかけてくれている感じのところです。しかも50もテーマがあり,かゆいところに手が届く丁寧さです(上記の第1章に続き,第2章は「仕事や役割の作り方編」,第3章は「周りを巻き込むコミュニケーション編」,第4章は「結果を出す生産性・成果の上げ方編」,第5章は「自己研鑽編」です)。
私は,これからはフリーで個人で働く人の時代が来ると言っています。でもそうした働き方をするには,多少の実践的なノウハウが必要です。この本は,そうしたときのに役立つのではないかと思います。
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