将棋

2018年5月19日 (土)

藤井聡太七段

 藤井聡太六段は,竜王戦5組ランキング戦準決勝に加古川出身の船江恒平六段に勝ち,決勝進出と同時に4組昇級を決め,同時に2期連続昇級となり七段に昇段となりました。16歳の七段は史上最年少です。
 対局は,藤井六段は後手でしたが,猛烈な攻め合いとなり,後手の敵陣の2八に打った銀がよく利いて,先手のと金よりも働きました。最後は先手の攻撃をかわして,詰ましてしまいました。これで今期も5連勝と好調です。5組で優勝すれば,竜王戦挑戦への道が開かれます。これが同じようにクラスがある名人戦とは違う竜王戦の特徴で,そこを勝ち上がり続けると1期で竜王になれるという大下克上がありうるシステムとなっています。
 王位戦挑戦者決定リーグは,紅組は羽生善治竜王が4勝1敗で優勝です。谷川浩司九段は最終局で近藤誠也五段に勝ちましたが,2勝3敗で残念ながらリーグ陥落です。また頑張ってほしいです。白組は,澤田真吾六段が,せっかく前局で豊島将之八段に勝って単独チップに立ったのですが,最終局に阿久津主税八段に負けて4勝1敗で,佐々木大地四段に勝った豊島八段と星が並びプレーオフとなりました。勝ったほうが,菅井竜也王位への挑戦をかけて,羽生竜王と戦います。
 王座戦の挑戦者決定トーナメントも進行中で,谷川浩司九段は,初戦で渡辺明棋王に負けてしまいました。こちらはベスト8が決まりつつあり,渡辺棋王以外にも,菅井王位がいるし,藤井聡太新七段も残っています。中村太地王座への挑戦をかけての戦いです。
 名人戦の第3局は,羽生挑戦者が勝ち2勝1敗でリードしました。羽生竜王はすべての棋戦で勝ち残っており,タイトルを失っても依然として好調です。今日から第4局です。
 新しい棋戦の叡王戦は,高見泰地六段が3連勝で,タイトル奪取に王手となりました。金井恒太六段の調子があまりよくないようです。3局目は千日手指し直しで,将棋の内容はワンサイドになっていました。

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2018年4月21日 (土)

名人戦第2局

 名人戦第2局は,佐藤天彦名人が羽生善治竜王に快勝して,星をタイに戻しました。先手の佐藤名人は,積極的な攻めの体制を築き,3三歩成り捨てという好手を指してからは一気に押し切りました。羽生竜王は最近好調だったのですが,久しぶりに不出来な将棋になってしまいました。佐藤名人がこれで調子を戻すと,名人戦は第3局以降,大いに盛り上がることでしょう。
 棋戦情報としては,王座戦の挑戦者決定トーナメントの対戦表(ベスト16)が発表されました。藤井聡太六段も勝ち残っています。ここから4連勝すると,王座戦の挑戦権を得ます。現在,藤井六段が初タイトルの可能性が最も近いのがこの王座です。現在の王座は,昨年,羽生から奪取した中村太地王座です。藤井六段に取られたくはないでしょう。藤井六段の初戦は,屋敷伸之九段で,そこで勝つと,羽生竜王と深浦康市九段との勝者との対戦となります。挑戦者決定トーナメントには,谷川浩司九段も進出しています。初戦は渡辺明棋王です。復調ぶりがどれだけのものかを試すのに格好の相手です。弟子の都成竜馬五段も進出していて,ともに勝ち進むと準決勝であたる可能性があります。ほかにも,佐藤名人,久保利明王将,菅井竜也王位とタイトルホルダーが勢揃いですし,永瀬拓矢七段や斉藤慎太郎七段など若手強豪も残っています。誰が中村王座に挑戦するか目が離せません。
 

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2018年4月17日 (火)

谷川九段,若手を一蹴

 56歳になったばかりの谷川浩司九段が,叡王戦タイトルを金井恒太六段と争い,初戦に勝ったばかりの高見泰地六段を一蹴しました。これで谷川九段は今期3連勝で,幸先の良い出だしです。今日は,棋界ナンバー2のタイトルに近づきつつある若手棋士を,まったく寄せ付けず(高見六段は後手であったとはいえ,王手どころか敵陣に迫る手するまったく指せませんでした),まさに圧勝でした。格の違いを見せつけたという感じで,これほどの一方的な勝負になるとは予想もつきませんでした。光速の寄せが炸裂です。
 対局棋戦は竜王戦の4組ということで,谷川九段が本来いるようなクラスではありません。ここ10年ほどの不振で,ここまで落ちてしまいましたが,会長職もやめて,将棋に専念できれば,もともとの才能は随一なので,この年齢でも復活があるかもしれません。体調だけは気をつけてください。
 これで竜王戦4組ではベスト4に残りました。あと1勝すれば昇級が決まりますし,優勝すれば,決勝トーナメントに進出して竜王奪回を目指せます。準決勝は,最近藤井斬りをして男をあげた弟弟子の井上慶太九段との対戦の可能性もありますので,これも楽しみです。

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2018年4月13日 (金)

名人戦は羽生先勝

 昨日から始まった名人戦は,挑戦者の羽生善治竜王が,佐藤天彦名人に勝ちました。これで1400勝です。歴代2位で,1位の大山康晴第15世名人の1433勝に近づいてきました。大山名人が60歳を超えても現役であったことからすると,まだ40歳代の羽生竜王の勝ち方がいかにすごいかがわかります。
 いまだに衰えを知らない羽生竜王のすごさは,昨日からの2日にわたる対局でも十分に示してくれました。初日から,双方が大駒を成り合うという激しい将棋で,いきなり終盤に突入した感じでした。序盤はじっくり駒組みをするといった悠長な将棋は,最近,だんだん減ってきています。隙あらば,序盤から切り込んでいくという激しい将棋が増えていて,そういう若若しい将棋を羽生竜王がやっているところがすごいのです。
 最後の方まで佐藤名人が優勢という声もあったのですが,実は羽生竜王の読みは深く,最後は十分に読み切っていて,若き名人に勝ちました。2年前と違い,佐藤名人に勢いがなくなってしまっているのですが,時間がたっぷりある将棋で,体力勝負というところもある名人戦で,自分よりもはるかに年長の棋士に読み負けているようではいけません。第2局以降の奮起に期待したいところです。 
 今日は,谷川浩司九段も対局しています。久しぶりにリーグ入りしている王位戦で,木村一基九段に快勝です。先日の佐藤康光九段戦(王座戦の予選)もそうでしたが,切れの良い攻めがもどってきています(木村戦では昨年度の順位戦で,コンピュータでは谷川有利なとなっていたのに投了をするという珍事がありましたが,その雪辱となりました)。王位戦リーグ(紅組)では,これで1勝2敗です。挑戦者争いからはすでに脱落していますが,シードに残れるように頑張ってほしいです。

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2018年4月10日 (火)

藤井聡太六段は,七段に王手

 将棋を知らない人は,簡単に段位って上がれるんだと思っている人もいるでしょう。藤井六段の場合は,竜王戦で勝ちまくっているのが大きいです。竜王戦で連続昇級すれば,七段までは上がれます。現在,彼は,六段になったあとの連続昇級(藤井六段が在籍する第5組で上位4人に入ればOK)での七段昇段要件に到達するかどうかがかかっています。
 今日は,竜王戦第5組のランキング戦で,数日前にA級棋士の広瀬章人八段に勝っている阿部光瑠六段との対局でした。最後は自玉をがちがちに固めて抵抗した阿部六段を端攻めから見事に寄せきりました。次が第5組の準決勝でこれで勝って決勝に進出すれば,第4組への昇級確定で,同時に昇段も確定します。仮に負けても,昇級者決定戦の3位決定戦で勝てば,やはり昇級・昇段です。昇級・昇段の可能性は濃厚です。なお第5組のランキング戦で優勝すれば,昨年と同様,本戦に出場することができ,そのトーナメントで勝っていけば,竜王への挑戦の道も開かれます。昨年は佐々木勇気七段に敗れて,デビュー以来の連勝を止められたという苦い思い出がある本戦でしたが,今年もぜひ登場してもらいたいですね。
 かりに七段に上がれても,そこから先はそう簡単には昇段できません。順位戦でA級に昇級するか(藤井六段は現在C級1組),七段昇段後に190勝するか,竜王を獲得するかです。藤井六段がいつ八段にまで上がるかは,大きな注目です。
 その他の棋戦情報では,渡辺明棋王が,永瀬拓矢六段に勝って,3勝2敗でかろうじてタイトルを防衛しました。ただ最終局は,渡辺棋王の快勝でした。A級から陥落して失意のなかで,タイトルを防衛できてほっとしたことでしょう。これでタイトル獲得20期で,歴代単独5位となりました(1位羽生善治,2位大山康晴,3位中原誠,4位谷川浩司)。立派な成績です。
 明日からは名人戦が始まります。挑戦者の羽生竜王にとっては,2年前の雪辱戦となります。佐藤天彦名人は本調子ではないので,どうなるでしょうか。年齢的に最も強い時期にかかっているはずの佐藤名人が,超人羽生竜王を撃退できるでしょうか。長丁場の名人戦から目が離せません。

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2018年3月29日 (木)

井上慶太九段やりました

 藤井聡太六段の連勝を16で止めたのは,なんと井上慶太九段でした。王将戦の1次予選でしたが,おそらく事前の予想では9割以上は藤井勝ちではなかったでしょうか。井上九段はA級在位経験もあるベテラン棋士ですが,タイトルをとったことはなく,棋戦優勝は2回ということで,それほど目立った実績はありません(藤井六段はすでに棋戦優勝1回)。日の出の勢いの藤井六段には勝てないと多くの人が考えても不思議ではありません。
 井上九段は,谷川浩司九段の弟弟子で,年齢は私と同じ54歳です。芦屋市出身,加古川市在住で,すでに関西棋士の長老的な地位にあります。解説は非常にわかりやすく,明るい性格で,テレビでみていても好感度は高いと思います。また弟子の活躍はめざましく,昨年タイトルを取った菅井竜也王位がいますし,A級棋士で,昨年は名人戦に出て,今年もあと1勝で名人挑戦というところまで行った稲葉陽八段がいます。
 そういう井上九段ですが,この日の対局は,途中までは後手の藤井六段が積極的に攻めて,6六桂という攻めの拠点を作り,好位置に飛車取りで角を打ち,と金もでき,また竜が受けにも攻めにも効いているというように後手好調のようでしたが,藤井玉が居玉のままでいたのを,井上九段が巧みについて,最後は見事に藤井玉を詰まして討ち取りました。井上九段の受けと攻めのタイミングの取り方が絶妙で,プロの将棋というのは実力は紙一重で,見た目の勝ち負けほど実力の差がないということが改めてわかりました。この対局にかぎっていえば,時間の使い方も重要でした。藤井六段が先に時間を使ってしまって難所のところで残り時間がなくなって攻めが単調になり,そのことが井上九段に余裕を与え,藤井六段が勝負手を出して逆転する可能性をなくしてしまったように思えました。
 それにしても,自分の年齢の3分の1以下の稀代の天才と呼ばれる相手と真剣勝負をして勝つのは快感でしょう。おじさん世代に夢と希望を与える井上九段の快勝譜でした。

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2018年3月24日 (土)

藤井聡太16連勝

 藤井聡太六段は,これまで関西勢の菅井竜也王位,豊島将之八段,稲葉陽八段に負けていました。次なる相手は元竜王の糸谷哲郎八段でした。昨日は,糸谷八段には珍しく早指しではなく,慎重に時間を使っており,この対局に向かう意気込みが伝わってきましたが,結果は,藤井六段が強さを見せつけての快勝でした。寄せの速さが際立っています。糸谷八段のこのような敗戦は,ちょっと衝撃的です。前にも書きましたが,日々強くなっているという感じではないでしょうか。これで16連勝です。いつかは連勝は止まるでしょうが,再び誰がストップをかけるかのほうに興味が移ってきました。
 名人戦の挑戦者は,羽生善治竜王に決まりました。プレーオフで稲葉八段に勝ちました。大事なところで,関西の若手強豪の豊島八段と稲葉八段を連破しての名人挑戦権の獲得は,羽生健在というところをみせました。将棋の内容も,羽生竜王の読みの深さを存分に示すもので,どちらも後手番だったのですが,気づいたら羽生優勢という状況を作り上げていました。羽生将棋の奥深さを知った感じです。稲葉八段は,わずかなミスで形勢を損ねてしまいましたが,相手が一枚上だったということでしょう。
 棋王戦は,永瀬拓矢七段が渡辺明棋王に勝って2勝2敗のタイとなりました。永瀬七段は途中圧勝の状況をつくりましたが,もたつく間に大混戦となり,でも最後は何とか勝ちきったという将棋でした。最終局で,永瀬七段の初タイトルなるかが注目です。今日も,王座戦の二次予選で,三浦弘行九段に快勝です。永瀬七段の今期42勝目は対戦相手などをみると見事ですが,なんせ今年は藤井六段がぶっちぎりです(61勝)から,目立ちませんね。

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2018年3月18日 (日)

豊島敗れる

 A級順位戦のプレーオフは,快進撃を続けてきた豊島将之八段が,ついに敗れました。止めたのは羽生善治竜王です。羽生竜王は,残すプレーオフの最終戦で稲葉陽八段に勝てば名人挑戦決定です。一方,稲葉八段が勝てば二年連続の名人挑戦です。羽生竜王が勝てば,2年前に名人を取られた佐藤天彦名人への雪辱戦となります。
 今日の豊島八段は,先手番となったのですが,精彩を欠いていたような気がしますね。さすがに対局過多からくる疲労の蓄積があったのでしょうか。数週間前までは,王将も名人もとれそうな位置に来ていただけに,どちらもなくなって残念でしょう。若手実力ナンバーの呼び声が高いにもかかわらず,いまだに無冠です。本人もどこかで壁を越えたいところでしょう。羽生竜王は,今年の名人挑戦は前半の出来からは無理そうだったのですが,不死鳥のように蘇ってきました。
 NHK杯は今日が決勝でした。山崎隆之八段が稲葉八段に勝ち,2度目の優勝です。山崎八段の独創的でファンを喜ばせる将棋が頂点を極めました。稲葉八段は藤井聡太六段に勝ち,前局では豊島八段に勝つなどして注目されましたが,あと一歩及びませんでした。ただ,稲葉八段には,名人挑戦の可能性が残っています。羽生竜王との大勝負が楽しみですね。

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2018年3月15日 (木)

藤井聡太六段15連勝

 順位戦C級2組で,すでに来期の昇級を決めている藤井聡太六段が,三枚堂達也六段をやぶって10勝負けなしで今期の順位戦を終えました。今年に入ってますます強くなっている感じで,もはや敵なしです。デビューからの29連勝もすごいですが,いったん連勝がとぎれたあと,再び15連勝をしている現在のほうが,数段強い感じがします。15連勝のなかには,佐藤天彦名人,羽生善治竜王などのトップ棋士に勝った星も入っていて,それだけ価値が高いです。今期は,連勝記録は当然のことながら,勝数(60勝),勝率(0.845),対局数(71局)のすべて1位です。マスコミは,デビューしたばかりの中学生棋士がやったからすごいという褒め方をしていますが,私は中学生かどうかということは,もう関係ないと思っています。とにかく異次元に強い棋士がいて,しかもまだ急速な成長過程にあるということが大切です。終盤の攻めの鋭さは見事ですし,ややもつれたときの相手を誤らせる勝負術ももっている藤井六段。来期は,どんな活躍をしてくれるでしょうか。
 王将戦は,久保利明王将が4勝2敗で防衛です。名人挑戦を逃して悔しかったでしょうが,王将のタイトルは守りました。負けた豊島将之八段は,超過密日程が気の毒でした。A級順位戦の最終戦で自分が負けてプレーオフになってしまったことが原因なので仕方ないのですが,プレーオフでは,久保王将,佐藤康光九段に連勝し,さらにA級順位戦の最終戦で負けた相手の広瀬章人八段にも雪辱して勝ち残っています。次は羽生竜王です。若いのできつい日程でも体力は十分でしょう。豊島八段はここが棋士人生の勝負どころです。
 棋王戦は,渡辺明棋王が永瀬拓矢七段に勝って2勝1敗です。永瀬七段は不調の渡辺棋王が相手なので,大チャンスなのですが,どうも相性がよくない感じです。ただ永瀬七段は順位戦のC級1組は最終局に勝ってB級2組への昇級を決めました。もう一人は,すでに昇級を決めていた千田翔太六段です。
 順位戦のB級1組は,最終局,ハッシーは負けて,阿久津主税八段が勝ったので,阿久津八段のA級復帰が決まりました。ハッシーは残念な結果に終わりました。来期のB級1組は,上から渡辺棋王が落ちてきて,さらに菅井竜也王位もいるなど,豪華なメンバーです。谷川浩司九段は今期は指し分けでしたが,来期はA級復帰を目指してがんばってほしいです。それに竜王戦も4組では困ります。先日は菅井王位との対局で,みごとに攻め勝っています。今期は現時点で16勝13敗と久しぶりの勝ち越しですし,勢いのある若手にも勝ち,光速の寄せが徐々に戻ってきてもいます。年齢的には下降線にあるのは否めないのですが,55歳(4月で56歳)でのこの頑張りは,同世代の私たちを大いに勇気づけてくれます。

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2018年3月 9日 (金)

藤井六段14連勝

 藤井聡太六段がまた連勝街道を走っています。今日は,師匠の杉本昌隆七段に勝ちました。将棋界では,プロになった段階では,普通は弟子のほうが師匠よりも強いので,別に驚くことではありません。勝負の結果は,最初から予想がついているともいえました。
 これで今期の成績が59勝11敗という驚異的なものとなっています。勝率は0.8429で,現時点で歴代3位です。勝数は現時点で歴代7位です。勝率は下がることもありますが,勝数は増えるだけです。3月末まで,どれだけ対局があるかわかりませんが,勝数はどこまでいくでしょうか。
  話は変わって,名人挑戦のプレーオフは,あの熱戦のあとすぐに豊島将之八段と久保利明王将の対戦となりました。豊島八段が勝ち,次は佐藤康光九段との対戦です。久保王将は,名人挑戦にあと一歩だっただけに悔しい敗退でしょう。その数日後に,今度は王将戦で,久保・豊島戦となり,ここも角番に追い込まれている豊島八段が勝って,2勝3敗となりました。豊島八段は,まだ名人と王将の二冠の可能性が残っています。
 順位戦では徐々に昇級,降級が決まっています。A級の降級はすでに伝えたように,屋敷九段,渡辺明棋王,行方八段の3人です。B級1組は最終局が残っていますが,すでに糸谷八段が昇級決定で,丸山九段がまさかの降級です。もう一人の昇級は,ハッシーか阿久津八段です。二人のどちらとも,昇級すればA級返り咲きです。ハッシーが負けて,阿久津八段が勝てば,阿久津八段が昇級。それ以外はハッシーが昇級です。
 B級2組は,野月八段が全勝で昇級。畠山鎮七段も昇級で,一期で戻ってきました。中村太地王座は後半失速して昇級できませんでした。タイトル保持者なので,せめてB級1組には上がっておきたかったでしょうが,はたせませんでした。C級1組は,前年度からブレイクしている千田翔太六段が全勝で昇級。あと一人は棋王戦の挑戦者になっていて,1敗で順位が1位の永瀬拓矢七段が1番目です。しかし同星で,あの藤井聡太を止めた佐々木勇気六段も追っています。永瀬七段が勝てば昇級ですが,負ければ昇級は難しいでしょう。理論的には,2敗の杉本七段も,自ら勝って,1敗の3人が全員負ければ,昇級の可能性が残っています。
 C級2組は,9戦全勝の藤井六段の昇級は決まっています。最終局に勝って全勝で昇級するかが注目です。あと2名の昇級者はまだ決まっていません。若手を中心に2敗が7日並んでいます。順位が一番高いのが,谷川浩司九段の弟子の都成竜馬四段で,勝てば昇級決定ですが,どうなるでしょうか。

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