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2017年8月 4日 (金)

人づくり革命に期待できるか?

  第3次安倍第3次改造内閣が誕生しました。厚生労働大臣も変わりました。前大臣については,その主導の懇談会や有識者会議に参加する機会がありましたが,大臣が変わると,また新たなものが次々と立ち上がるのでしょうかね。
 今回,注目したいのは,経済財政・人づくり革命を担当する内閣府特命担当大臣に茂木敏充氏が就任したことです。「人づくり革命」に実力派の大臣がついたことで,今後の政策の展開が楽しみです。と思っていたのですが,今朝の日経新聞では,茂木大臣は,「3日の会見で,『個人が新たな能力を身につければいつでも人生の再起動ができる。政府も多様な支援策を用意する』と述べた。近く政府に新たな会議を設け,教育無償化や社会人の学び直し支援,子育て世帯への支援充実などを議論する」と出ていたので,私が期待しているものと少し違っていました。
 「人づくり」は,もっと中長期的な支援の下に,AI時代にそなえたものでなければなりません。おそれているのは,厚生労働省は目先の法案のことにエネルギーをとられ,内閣府もキャッチーな政策に目を奪われ,文部科学省は省内の混乱の沈静化に追われ,「どのような人」をつくるのかという,最も重要な政策がおざなりになる,ということです。
 安倍政権は,すでに人気も低下傾向で,そんななか次の選挙が少しずつ近づいてきます。中長期的なビジョンで政策を進める余裕が今後なくなっていかないか心配です。安倍内閣は,とにかく,いろんなことをやっている感を見せるのが大切だと考えている内閣のようですが,後からみて,見せかけだけで,たいした中身がなかったということにならないようにしてもらいたいですね。優秀な若手官僚を,そんなつまらないことに動員して,彼ら,彼女らのエネルギーを浪費してほしくないからです。
 「人づくり革命」が,革命の名に値するものになるとすれば,これまでの人材とは異なるまったく新たな人材(つまり,AI時代に対応できる人材)を,国家の戦略で育成していく必要があります。この内閣にそれができるでしょうか。

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