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2017年7月31日 (月)

解雇規制についての英語論文in イタリア

 昨年2月にイタリアのMilano国立大学で行われた解雇規制に関する比較法セミナーでのプレゼンを原稿にしたものを収録した論文集(「Evoluzione della disciplina del licenziamento -Giappone ed Europa a confronto: The Evolution of dismissal regulation - A comparison between Japan and Europe」)が,同大学のMaria Teresa Carinci教授編で,イタリアの法律系の出版社Giuffrè(日本の有斐閣のようなもの)から出版されました。もともとは日本で同種のセミナーを,Maurizio Del ConteとMaria Teresa Carinciを招聘して神戸大学で行ったのですが,それのいわば続編として,イギリス,フランス,ドイツ,スペインの研究者を呼んでもらって,拡大セミナーをイタリアで開いたという感じでした。どの国から招聘するかは事前に相談されていたのですが,いま思えば中国を入れておけばよかったかなという気もしました。中国の解雇法制は比較法的にも興味深いところがありますので。ただ,私は中国(メインランドチャイナ)の研究者に知り合いが一人もおらず,仕方なかったです。
 Milanoのセミナーでは,日本でやったときと同様,日本をいわば比較法の軸にしてくれたので,私の論文も最初に掲載されています。当日のプレゼンはイタリア語でしましたが,原稿は英語で書きました。これをイタリア語に翻訳してくれるのかなと思っていたら,英語のままで掲載されてしまいました。ちょっとがっかりです。それなら,がんばってイタリア語で書いて,ネイティブに直してもらう(perfezionare)ほうがよかったなと思います。論文を直してもらうと,たいへん良い語学の勉強になりますので。
 論文名は平凡で,「Dismissal regulation in Japan」。ナショナルレポートのようなものです。原稿を提出したのは昨年の5月くらいで,しつこい督促にこたえて急いで書いたのに,結局,刊行は1年後ということで,久しぶりにイタリア時間にやられてしまいました。ただ,Giuffrè出版の書籍への収録は,20年くらい前の山口浩一郎先生の還暦記念論文集(Marco Biagiと諏訪康雄先生編集の「Il diritto dei disoccupati: Studi in onore di Koichiro Yamaguchi」)以来で,個人的には大変名誉なことだと思っています。
 このほか,Business Labor Trend の最新号に,今年の5月12日に東京で開催された労働政策フォーラム「The Future of Work-仕事の未来」のパネルディスカッションの要約版が掲載されています。私はコーディネータを担当したもので,たいしたことは話していません。最近は,このテーマでの仕事が増えていますね。Business Labor Trendへの登場も久しぶりで,懐かしい気分でした(どうでもいいことですが,Business Labor Trendの紙質[物理的な意味]は悪化していませんかね)。

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