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2017年6月28日 (水)

鎌田耕一・諏訪康雄編『労働者派遣法』

   鎌田耕一・諏訪康雄編『労働者派遣法』(三省堂)をいただきました。どうもありがとうございます。労働者派遣法の入門書です。非常に分かりやすいつくりになっており,厚生労働省での政策立案に関わった著者たちが,いわば啓蒙活動のために執筆したものと言えるのでしょう。
 忙しい方は,諏訪先生が執筆された序編「労働者派遣法の道しるべ-構造・機能・歴史」と第1編「労働者派遣法の歴史」を読むだけでも,労働者派遣法の全体像がよくわかると思います。
 第2編以下は,「法の目的と労働者派遣の概念」,「労働者派遣事業の許可」,「労働者派遣事業の規制」,「派遣元・派遣先間の法律関係」,「派遣元・派遣労働者間の法律関係」,「派遣労働者・派遣先間の法律関係」,「労働基準法等の適用の特例」,「紹介予定派遣」,「労働者派遣法の実効性確保」となっています。
 理論的には,「派遣労働者・派遣先間の法律関係」の編が,労働者派遣における難所であり,そこは山川隆一先生というエースが投入されています。
 三省堂出版の労働法の本というのはあまり知らなかったのです(コンパクト型の六法は知っていましたが)が,一般人向けの本に,これだけの執筆者を集めて,面白い本を刊行したのはやや驚きです。
 専門家はともかく,派遣とは何かを,少ししっかりと学びたい人にはお勧めです。そのうえで,もっと理論的に踏み込んで学びたいと思えば,本庄淳志『労働市場における労働者派遣法の現代的役割』(弘文堂)を手に取ってください。

 

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