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2017年6月 4日 (日)

藤井聡太四段20連勝

 将棋の棋士は3回に2回勝つと大変な優秀な成績と言われます。5回で3回勝つだけでも,それをコンスタントに続ければ一流棋士です。天才集団のなかでの戦いなので,6割勝つというだけですごいことなのです。そんななか14歳の藤井四段は20連勝です。デビュー以来という条件をつけると,すでに歴史を大きく塗り替えています。神谷広志八段の前人未踏の28連勝まではまだ遠いですが。
 20連勝をかけた相手は,澤田真吾六段。関西の若手の成長株です。棋王戦の予選をここまで勝ち上がってきて好調です。ちなみに今年度だけをみても,藤井四段は9連勝ですが,澤田六段も7連勝です。藤井四段にとって大きな試練でした。澤田六段が先手でしたが,千日手になり,先後が入れ替わりました(将棋は,通常,先手のほうが有利です)。先手になった藤井四段ですが,途中で詰めろ(放っておけば詰みの状況)をかけられて,ほぼ敗戦に近い場面になりました。しかし,王手をかけ続け,コンピュータからみると悪手であった7六桂という手の対応を澤田六段が間違えて詰めろが消えたところで逆転し,最後は藤井四段がきちんと寄せきりました。終盤の腕力で相手に悪手を指させて逆転するということがあるのが,人間の将棋の面白いところですが,なかなかそれで勝てる棋士はいないのです。これで棋王戦の本戦トーナメントに進出です。予選から勝ち上がった8名とシード棋士で,渡辺明棋王(竜王)への挑戦に向けて戦います。
 この間に,羽生善治3冠と挑戦者の斉藤慎太郎七段との棋聖戦も始まりました。初戦は最新形ではなく,古典的な矢倉戦になりましたが,斉藤七段が,飛車取りに歩を打たれたところで,角切りからの必死の猛攻を仕掛けましたが,かろうじて羽生棋聖の玉がつかまらず,無念の投了となりました。羽生棋聖が初戦をとると,そのまま行ってしまいそうな予感がしますが,斉藤七段は巻き返すことができるでしょうか。
 女流のほうでは,里見香奈5冠が,伊藤沙恵女流二段と,女流王位戦を戦っています。その第3局は里見女流王位が勝って2勝1敗です。相変わらず,攻めっ気の強い面白い将棋で快勝でした。
 このほかタイトル戦は名人戦が進行中です。どの棋戦も王者の防衛という流れになっていますが,挑戦者の奮起を期待したいところです。

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