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2017年5月31日 (水)

Skype会議で金銭解決を論じる

 解雇の金銭解決について,東京大学の川口大司さんたちと進めている共同研究は,なかなか終結にまで至らないのですが,ずっと継続して頑張っています。昨日の新聞報道によると,厚生労働省の検討会の報告書では,金銭解決の導入は見送りになったようです。個人的には,いまは見送りでいいと思います。私たちの問題提起をみてからでいいと思います。いつ公表できるかというと,これは私たちの原稿のとりまとめと出版社の都合もあり何ともいえませんが,年内には刊行したいですね。この成果については,シンポジウムをやって広く公表すべきだと思っていますので,出版社には刊行記念シンポを開催してもらうよう働きかけたいと思っています。
 それはさておき,この本の担当編集者のOさんは,今日で元の職場から別の職場へと移籍します。華麗なる転身となるか,惨敗するかは,本人の力量次第ですが,目先の成功失敗は関係ありません。彼が転職力を十分につけて,より希望する職場に転職できる力(先方が採用したいと考えるだけの力)を見つけていたという事実が大切です。常日頃,自分のキャリアを切り拓くために転職力をつけろと学生たちにも常に呼びかけている私は,これを拙著『君の働き方に未来はあるか』(光文社新書)のメインテーマにしたくらいですが,あの本を読んだ人は,おそらくほとんどが転職力の重要性を感じたはずです。私は,Oさんのような働き方を,学生たちにも身近な例として紹介していければと思っています(まだ時期尚早ですが)。
 それで元の話に戻ると,Oさんの元の職場での最後の日,解雇の金銭解決に関する本の打ち合わせをしました。Skype会議でした。Oさん,川口先生,私の3人での打ち合わせは,実際に会議室で集まるのと,まったく変わりがありませんでした。私は自宅の机の上にノートパソコン2台を並べて,1台には今回の本に関する資料や原稿を出し,もう一台はSkypeの画面を出して,手前においたスマホは緊急の連絡用,もう一つiPad はネットで調べたいことが出てきたときに使うといった感じで,それほどスペースのないわが部屋でも(机は多少大きめです),十分に濃密でレベルの高い議論ができる環境が整いました。ファイルはdropbox で共有しているので,その場の修正があったファイルもすぐに確認できます。
 おそらくテレワークをやっている企業は,こうした形で打ち合わせをしているのでしょう。研究者も,こうした方法をとれば,世界中の人と自宅や研究室にいながらプロジェクトの打ち合わせができるはずです。
 私の仕事との関係では,やはりファイルの共有が重要です。dropboxでも,google drive でもいいのですが,この共有さえできれば,私のやる程度の仕事であれば,Skypeで十分で,出張の必要はなくなります。ちなみに,今年の判例六法(有斐閣)の編集会議も,Skypeでやらせてもらうことになりました。ここ2年間は有斐閣の京都のオフィスのほうへ「出張」してのテレビ会議だったのですが,京都までは結構遠くて,東京出張をしないメリットがあまりありませんでした。今回は自宅か大学の研究室からの参加なのでずいぶんと楽になりそうです(その分,しっかり仕事をしなければならないと考えているところが,まだ日本人的ですね)。
 仕事の性質にもよるのでしょうが,テレワークはこれを始めると止められないかもしれませんよ。

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