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2017年5月13日 (土)

仕事の未来

12日は、ILOの事務局長のガイ・ライダー氏が来日されて講演されるということで、そのあとに開催されたパネルディスカッションに、コーディネータとして参加してきました。このフォーラムは、JILPTもILOとの共同主催で、濱口桂一郎所長の基調報告もありました。パネルディスカッションでは、濱口さんに加えて、NIRA総研理事の神田玲子氏、経団連から徳丸洋氏、連合から安永貴夫をパネリストにお迎えしました。メンバーからして、個々の企業でどういう取り組みをしているかといった実践的な話をするのではなく、労使が人工知能やデジタライゼーションといった技術革新に対して、どのようなスタンスで臨むのか、政策的に何が課題となるかといったことを中心に議論してもらいました。私の今回の仕事は、ライダーさんと濱口さんのプレゼンを受けて、論点整理しながら、パネリストに思うところを語ってもらえるようにすることで、まあ最低限の責任は果たせたと思っています。労使ともに技術革新に前向きに向かっていくことのようで心強く思いました。なかでも、使側に日本型雇用システムの堅持の自信がうかがえたこと、労側は、変化の中でも公正さの追求には引き続きこだわっていくと強調されていたところが、個人的には印象的でした。それに加えて、強い労働者論、自営的就労者の議論、これからの団結といった、かなり最先端の議論ができたのは望外でした。最初はそういうことまで議論できないだろうと思っていただけに、濱口さんと神田さんがコーディネーターの好みそうな論点を出してくれたおかげでした。
今回はILOが主役なので、最後の締めは、新しい形での社会的正義の追求が必要だという穏当なものにしましたが、そこから先の具体的な政策が大切であるのは言うまでもありません。私個人の政策提言は拙著『AI時代の働き方と法ー2035年の労働法を考える』(弘文堂)を参照してください。
それにしても、菅野和夫先生が最前列にすわっておられたので、そのことが一番気になりました。いくつになっても指導教員の前では緊張するものですね。

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