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2017年5月 8日 (月)

奥田英朗『ナオミとカナコ』

 奥田英朗『ナオミとカナコ』(幻冬舎文庫)を読みました。やっぱり私には,村上春樹よりも,こっちのタイプの本のほうがいいかもしれません。
 夫のDVに悩む主婦と加奈子を助けるために,立ち上がった親友でOLの直美。毎日の仕事への不満や実家との問題(父が母にDVをしていたなど)で鬱屈としていた直美のちょっとゆがんだ正義感が暴走し,なんと加奈子をけしかけて二人で夫を殺してしまうのです(前半のナオミ編)。完全な計画を立てたつもりだったのですが,次々とボロが出てきてしまいます。夫の妹の必死の追及に耐えながら,加奈子は強くたくましく変わっていきます(後半のカナコ編)。二人は無事に逃げ切れるでしょうか。それにしても,殺人をクリアランスと言い換えて納得してしまったあとの女性の強さは,女性のことを良く知る著者ならではのリアルさがあります。
 連休の最後の日に仕事の合間に読んでいたら,予想以上に面白く,最後はハラハラドキドキで,お風呂のなかで読み終えてしまいました。良い半身浴ができました。
 ★★★(面白かったです)

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