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2017年5月14日 (日)

藤井聡太四段NHK杯登場

 藤井聡太四段の17連勝は,王将戦第1次予選の西川和宏六段との戦いによるものでした。西川六段には申し訳ないのですが,手合い違いという感じで,藤井四段の圧勝でした。このクラスの棋士では止められないでしょう。次は18日で加古川青流戦の竹内雄吾四段戦です。おそらく山場は,竜王戦6組のランキング戦の決勝の近藤誠也五段との対戦あたりでしょうか。近藤五段は,先日のNHK杯でも,加藤桃子女王に快勝でしたし,この前の王将戦もリーグ入りして,結果は2勝4敗でしたが,豊島将之七段や羽生善治三冠に勝つなどの実力者です。おそらく公式戦でこれまで当たった棋士のなかでは,今日の千田翔太六段に次ぐ人でしょう。
 その豊島七段は,非公式戦でしたが,先日,藤井四段に勝ったのですが,それがテレビのニュースに流れるくらいですから,藤井ブームはすごいです。
 それで今日のNHK杯戦です。異例のことなのですが,藤井四段の勝利はすでに報道されていました。でもどのように勝つかに多くの人は関心をもったはずです。視聴率はすごかったのではないでしょうか。
 内容は先手の千田六段が攻めていくなか,藤井四段が自陣の底に4一角と打ち,また飛車も1四に押しこまれて素人目には窮屈な感じで,先手優勢のようでしたが,途中で千田六段が,7六歩の銀取りを放置して,攻め合いにいったのが暴発気味で,最後は少し早めと思いましたが,千田六段が潔く投了しました。
 千田六段は昨年のNHK杯にベスト8に進出していますし,先日の棋王戦でも渡辺明棋王に挑戦して,あと1勝まで追い込んだ若手最強豪の一人です。コンピュータ将棋にも精通している新感覚棋士ですが,それでも藤井四段に勝てませんでした。感想戦でも,千田六段が,藤井四段をリスペクトしている感じがよく伝わってきました。千田六段は悔しかったでしょうが,それを超えるほどに藤井四段の強さを感じたのでしょう。
 千田六段は,どうみても好形にみえない1四飛について,彼のデータには入っていなかったことを正直に語っていました。
 実は,ここがAIの限界も示唆しています。これまでのデータにない局面が登場したとき,コンピュータは弱点をみせます。千田六段にとっては,時間さえあればなんとかなったのかもしれませんが,時間の制限のないなかで,過去にない局面が出てくると,いくらコンピュータ仕込みの精密な頭脳をもっていても,判断が狂うことがあるということです。そして,逆にここに藤井四段のスケールの大きさを感じます。
 いつか負けるときも来るでしょうが,かつての年間最高勝率である中原誠16世永世名人の50年前の記録(47勝8敗で0.8545)が破られることは,ほぼ確実ではないかという気もしてきました。

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