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2017年4月16日 (日)

平和を守るために

 私の住んでいる地域の周りも桜の名所がたくさんあります。夙川の桜はとくにきれいですし,芦屋川もそうです。神戸大学のキャンパスも桜がきれいです。小林秀雄は,ソメイヨシノは下品といって嫌っていました(『学生との対話』(新潮文庫))が,それでもやはりきれいですね。たしかに山桜は趣が深いですが。

 こんな平和で美しい日本が,いま北朝鮮からの深刻な脅威にさらされています。アメリカのシリア攻撃は,北朝鮮を刺激したようです。日本を攻撃すれば,北朝鮮は終わりなのだから,そんなことはしないという意見がある一方,暴発や,道ずれなど,日本が北朝鮮の最期に巻き込まれないという保証はありません。

 私たちは実は少し誤解をしているのかもしれません。日本にいると,アメリカこそ世界の中心にいて,北朝鮮はアウトローで嫌われ者という認識が一般的です。しかし,世界を見渡すと,アメリカを嫌悪している国や国民はたくさんいますし,北朝鮮の友好国もたくさんあります。むしろ嫌われ者のアメリカと仲良くしている日本は,それだけで世界の多くの国から嫌われる可能性があるのです。そのことはテロの標的にもなりやすいということでもあります。

 安倍首相はそれを分かってアメリカに接近しているのでしょう。でも国民はどうでしょうか。イメージでアメリカについていくことが国益にかなうと信じこんでいませんか。北朝鮮や中国の封じ込めは,ほんとうに得策なのか。そこは私にもよくわかりません。私は日本が防衛力を強化することそのものは大切だと思っていますが,北朝鮮をどこまで刺激してよいのか,何かあったときにほんとうに世界は日本の味方になってくれるかに,大いなる不安を感じています。

 いまのアメリカに一貫した外交的な戦略がありそうにありません。しょせんはアメリカ第一主義です。アメリカに頼るのは,とても不安です。危険な力勝負に巻き込まれてしまわないでしょうか。アメリカを利用しながら,ロシア,中国,韓国としたたかな交渉をする外交力が発揮することが大切なのですが,それが日本の政治家や外務省にできるでしょうか。
 北朝鮮の核の脅威がひしひしと感じられているなか,日本の外交力に国民が注視しなければなりません。もう手遅れかもしれないのですが。

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