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2017年4月19日 (水)

今朝の日経新聞から

  今朝の日本経済新聞で,「DeNA元会長のVB,インドの学生とAI開発」という見出しの記事が目に止まりました。DeNA元会長の春田真氏が2016年2月に設立したエクサインテリジェンスという会社が,AI開発について日本では人材が足りないので,インドから人材を調達しようとするという内容です。
 AI時代においては,AIを活用する分野で働くか,AIが苦手な分野で働くかが勝ち組(というか,生き残り組)に入るために必要となるのですが,AIを活用する分野では,すでに人材不足が起きているのです。日本の大学生の多くは,残念ながら,これからなくなっていく衰退分野で働こうとしているのですが,AIを活用する分野のほうは超成長分野です。教育,進路指導などにおいて,このことを真剣に考えていかなければならないでしょう。
 上記の記事は,グローバル化の深化ということも考えさせられます。日本企業は,できれば日本人を採用したいと仮に考えていたとしても,適当な人材がいなければ,世界から優秀な人材をかきあつめようとするのです。技術系の仕事だと,言語の壁は大きくありませんし,ましてやインド人は英語が上手なので(訛が強いですが),他の言語を使う人よりも日本人にとってコミュニケーションをとりやすいでしょう。
 逆に日本人のなかに,どこまで世界の企業からスカウトされるような人がいるかです。人材のグローバル化は,外国からの「輸入」だけでなく,外国への「輸出」もともなっていかなければならないでしょう。最近の日本の大学は,グローバル化を謳うところが増えていますが,ここでもやはり「輸入」超過です。日本の学部学生を,真の意味で「輸出」可能な人材にするためには,ちょっと数ヶ月留学に行かせたからといって十分とせずに,より戦略的に,どのような分野で国際競争力をもつ人材を育成するかを考えていく必要があると思います。

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